マガジンのカバー画像

クラク

13
或る女の話。人生色々、苦楽。彼女は煙のように跡形もなく消えて仕舞いました。
運営しているクリエイター

#お姫様

お姫様ごっこを始めてみたけれど(2)

前回までのあらすじ:もっと幸せになろうと思った私は、友人の薦めでお姫様ごっこを始めてみたのであった。 (4)そうだ、お姫様になろう。 書生との同居生活が上手くいかなかったのは、きっと「お姫様」と「執事」じゃなかったからだ。 やっぱり本に書いてある通りに「お姫様」と「執事」でやるべきだった。 そう考えた私は、書生との関係を解消した後、すぐに姫へとジョブチェンジし、老執事を雇うことにしました。 若い書生に「何も解ってない」と見下してしまったので、年長者の言うことなら、素直に聞