理想というカバンに、力を蓄えるために(2-3)

 やっと帰ってこられました。間が空いてしまうと、その間に、何をしていたのかについて、皆様にお話したくなるのですが、今回は仕事関係で言えないことが多いので、近況にも何にもなりません。

 言える日が1日だけあるのですが、何をしていたのかというと、友達とディズニーランドに行っておりました。最近、思うように友達に会えていなかったので、毎日遊んでいる時よりも、より楽しさを感じることができました。

 人間て、欲している分以上の食事が本当は必要ないように、欲している分だけの楽しさがあれば、それで楽しさをより味わえるものなんだなと思いました。普段の暴飲暴食も、また人間らしくて楽しいものですが。

 ちなみに、その日の夜は、人間らしく、豚のようにフガフガと、焼いた牛肉を食べまくりました。蛇足ですね(ーく)。


 それでは、前回のあらすじです。
 今までの歴史からも、現在の世界状況からも、世界がいずれ力のあるものによって統一される、ということは決まっています。
 ただ、今まで通りでは戦争でしか統一されないので、AIとネット環境が充実してきた今、そこを意識的に変えてみようというお話をしました。

 統一するだけなら、「力」があれば良いのです。

 それならば、アメリカか中国が先導するべきです。けれども、争いではない世界統一、全人類の幸福という「理想」が無いと、戦争は起こりますし、僕たちは、幸福にはなれません。

 そこで、日本からの世界統一戦略をお話しました。

 「理想」に関していえば、先人たちのおかげで、他の国より信用されやすいですし、多少の教養もあり、国民性もお人好しなので、「全人類の幸福」という理想を実行しやすいです。

 ただ、「力」に関しては現在、アメリカや中国の5分の1もありません。

 そこで、力をつける戦略として、国民の数が多い貧民国に、相手国の国民性と文化を残しながら、お互いが利益を得られるように力を貸していきます。お互いというのは、日本と相手国に見えますが、日本は、さらに世界のために、自費を削って投資していくので、実際は、全人類が利益を得られるように力を貸すことになります。

 自分たちの味方、全人類が利益を得るということは、世界統一を目指す自分たちに力がつくということです。
 そして、海外の方々に話を聞いてもらうために、まずは日本国自体も力をつけなければなりません。
 今回はそんな、日本の国力を上げるための戦略のお話です。まだ基本戦略なので、具体的には少しずつしか進んでいきませんが、一冊読み終える頃には、絶対に面白くて実現性の高い、具体的な戦略だなと思っていただけると思います。

 それでは、本日もよろしくお願いします。


走るには、ゴールを決めることが一番大事

 あなたは、前回の記事で、「日本の基本戦略」と言われたのに、「日本のことではなく世界のことを考えましょう」と言われたことに対して、ご立腹なさってはいませんか。

 お気持ちはわかります。
 なぜなら、先ほどは、「長所(メリット)」ばかりをお話させてもらって、「短所(デメリット)」についてはお話していないのですから。

 確かに、短所はあります。それは、日本のことだけを考えた時、僕やあなたが稼いだお金を、日本ではない国に使用する、というところです
 「世界の他の国と同様、日本の国内も苦しいのに、他人の面倒を見ている場合か」なんて怒声が聞こえてきそうです。

 けれども、日本という分け方ではありますが、グローバル化はますます進み、世界はますます繋がっていきます。世界のことを考えなくては、最終的にどこかに歪みがでてしまいます。
 一枚の絵をみんなで描く時に、いかに自分一人が自分の分だけをしっかり描けたとしても、他の場所が下手くそだったら、全体としては良い絵にはなりませんよね。

 こういう、その場その場の対応ではなく、ゴールを定めて、一番ヤバいところから順番に投資をしていくことが戦略です
 現状が、すでにボコボコなので、目に見えて直すべきところと、利益を生み出せる部分が沢山あります。

 実行さえ始められれば、10年とかからず、早めに、この戦略の効果は出るでしょう。

 それに、こうして、日本の目指すべきゴールを決めたことによって、これ以降の全ての日本の戦略を、人間社会のゴールに向かって設定することができます。
 今までは、足りないところをツギハギのようにアップデートしていた日本の政策ですが、これからは、全てをゴールに合わせた政策に変更することができるのです。

 これが、戦略を練る一番大きな効果です。その場の利益によって国策がぶれなくなるので、成長しやすくなります


 これらのゴールと、日本の個性を合わせ、日本という狭い市場から世界に目を向けて、今度こそ、日本の新しい戦略を考えましょう。

 ゴールさえあれば、それに合わせた個別戦略は無限に思いつきます。けれどもこの本では、僕にしか出来ない大戦略についてお話したいので、小さな戦略についてはあまり話しません。それでも、ゴールがあって、基本戦略があれば、僕だけでは無く、細かい戦略や戦術を立てられる方は他にもたくさんいらっしゃいます。出来る方がいらっしゃる部分は、僕がやらずに任せたいです。ただ、実行しようとした際に、誰も出来ないか、自分の利益ばかりを考える戦略を取るような方ばかりであれば、また、僕がお話させていただこうと思います。


何よりも、「力」をつけなければならない

 日本の法律や制度の大半は、戦後作られてから、大きな変化がありません。それは、アメリカGHQが日本政府の暴走を恐れたがために、法律を変えることが難しくなっているという一面があり、また同時に、政府が信用に値する行動をとってくれていない、という一面もあります。

 この国をどのような国にするか、という目標を決めていなかったので、変え難いことは、当然と言えば当然です。むしろ、ゴールも決めていないのに勝手に変えられても困ります。

 そして、「感情」的な面からいえば、やはり今後も変えづらいとは思います。特に、僕たちは、保守的といわれている日本人ですからね。
 けれども「情報」としては、日本の目指すべきゴールがあって、これに賛同してくださるのでしたら、ここで一度、あくまで国民性を残したまま、システム自体をガラッと変えてしまうべきです。
 今までは、どこに向かって走れば良いのかわからなかったので、どう走れば良いのかもわからなかったのですが、ゴールがわかったことで、どう進むのかを考えることができるようになったのですから。

 けれども、今は、政府が全く信用できませんよね。
 嘘をついているのは、中国政府や、南北韓国政府や、アメリカ政府だけではありません。日本政府も、たくさんの秘密を隠しています。
 また、今回のコロナの件でも、撲滅するのか、医療崩壊を起こさないようにするのか、経済を優先するのか、本音も目的もわからず、次の日には、何の説明もなく、国民の意見を聞くこともなく、勝手に方針が変更されていたりもしましたよね。
 政府の目指している先すら国民に説明せず、ただ、いつの間にか政治が進んでいく現状。政府が信用できるはずはありません。税金を払うのがバカらしくもなりますし、働きたくもなくなりますよね。

 だったら、「今すぐ政府をぶっ倒して新しい政府を作ろう。革命だ」と思う方。ちょっと待ってください。
 その発想だと、今までと同じです。今の政府を動かしている方たちと、争う必要はないのです。

 目標が世界に向けられた今、日本は国内でグダグダと、「個人」の金銭的利益や権益を取り合っている場合ではありません。早急にゴールに進むことのできるように、「力」を身につけなければならないのです。

 システムが変わらない限りは人間は変わりませんので、法律や制度も変えなくてはなりませんし、人類同士でわちゃわちゃと争っている暇もありません


力のある者が「役割」を担う

 2009年の民主党政権を覚えていらっしゃいますでしょうか。あれは散々でしたね。

 実力の無い方を政治の中心に据えたところで、実力のある方々の能力が有効活用されなければ、「力」は衰えます。

 僕やあなたや、この戦略に賛同してくださる方々の力を結集しても、今の政治家の方々よりも、「力」を持っている可能性は少ないです。
 僕は、戦略、特に、大戦略を立てる能力は優れております。けれども、政治の細かい動かし方については、政治家の方や、官僚の方の、足元にも及びません。

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