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【映画】『マイ・ブロークン・マリコ』を観ました。【感想】
※多少のネタバレを含みます。
「勝手に逝った、あんたのために」
こちらの映画の原作となった漫画は、嗚咽漏らしながら読んだ記憶があります。
衝撃的で印象深い作品だったため、今回の映画化は素直に嬉しかったです。(公開初日に観に行けました🌱)
永野芽郁さん演じるシイちゃん、奈緒さん演じるマリコはリアルでした。本当にこの二人居るんだみたいな。
私は漫画でも映画でも、シイノがマリコの実家に行き、遺骨を奪うシーンがとても好きです。好きと言ったら少し語弊があるかもしれませんが。
マリコの父親に対して、感情をそのままぶつけるシイノの気持ちが見てるこっちにも痛いほど伝わってきて、どうしようもなく悔しくなります。ガツンときます。
シイノとマリコほどの関係でなくとも、女子中学生や高校生の時って、女友達との『依存関係』ってある気がします。
友達が自分以外の友達と遊ぶことを妬んだり、あなたには私の他にも仲良い人いるもんね…と勝手に落ち込んだり。
いわゆる普通の家庭環境で育っていても、他人に依存してしまうのはまあまああることで、ましてやマリコのように家庭に居場所がない子だったら尚更だよなあ。シイノも寂しさを抱えている中で、マリコがあんなにも自分のことを頼ってくれたら、そこで存在意義を感じてしまうよなあと。
学生時代のマリコはシイノに対して、「シイちゃんに彼氏ができたら死ぬ」といった旨を伝えておきながら自分は彼氏を作っていたり…
社会人になってからも、彼氏に殴られてボロボロになっても、「シイちゃんに本気で怒られるのが嬉しい」と言っていたり…
シイノを置いて先に逝ってしまったのも、シイノにずっと想われ続けたかったが故の行動だったのでしょうか…?
お互いがお互い、「あなたには私がいるじゃん」と強く思っていた気がします。寂しい。
キャッチコピーの「勝手に逝った、あんたのために」が「。」で終わってないのも、その後に何が続くか考えさせられる気がします。
重くて、痛くて、しんどくて素敵な映画でした。
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