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両親に退職を伝えた日

こんにちは。おむなつきです。

5月2日、たまたま両家顔合わせのために両親が北陸から東京に訪れていたので、初めて自分が退職することについて打ち明けました。
まだ退職について周りの人に言い慣れておらず、ソワソワとした心地でドキドキしながら…

反応は2人それぞれ

仕事帰り、両親とは会社の単身寮で会いました。しばし歓談。
頃合いを見て、私が「報告があります!」と話すと一瞬「何?」と身構える2人。

「会社、辞めることにした!」

二人から「なんでー!もったいない!」「次はどうするの?決まってるの?」の嵐。

私は、今の会社で思うように成果が出せなくなった事、精神的にかなり辛い状況になることを話しました。転職先は決めずに充電期間にも作りたい、でもその期間は何もしないわけではなく、スクールに通って勉強もしたいとも。

母親は、「うちの会社も若い人からどんどん辞めるわ、そういう時代なんやね。30代中盤になると奥さん側の要望があるみたい。会社で出世している人も独身の人多いなぁ、全国転勤辛いんやと」と自身が勤める会社の変化も鑑み、私の置かれた事情も分かってくれる様子。

一方、父親は、「部署異動はできないのか」「現場は楽しそうだったじゃないか。戻れないのか」など、会社にどうにか残る道はないのかを質問。また、「3月でお父さんは定年退職なんだから援助できないぞ。お金のことが心配。仕事は理想だけじゃない」と。

母親はまたこうも続けてくれました。
「あなたはこうと決めたら猪突猛進タイプ。頑張りすぎるんや。精神的に辛くなっているならしょうがない。壊れたら戻るの大変なんやから」

このように母親は同情モードに入るも、やはり父親はその後ろでショックさを隠しきれない様子。

実は母親は正直な人だったので、このように素直に話を聞いてくれる事が意外でした。
父親の反応は、想定通り。エネルギー関連の仕事にも携わった事がある父親は、私がエネルギー会社に勤めることについて大変喜んでいました。私のことを周囲に誇らしげに話す姿も知っています。
後々考えると、この反応の違いは、民間企業に勤める母親と、県庁に勤める公務員の父親の間における働くことに対しての価値観の違いなのかと思いました。

自分自身、両親に何か言われたからといって自分の意見を曲げることはしたくないですが、心配をかけたくない、安心させたいという思いはあります。
しかし、それが安定した大企業で働くことなのかというと違う気がします。

真の意味での自立とは、自分の知識・経験を武器に仕事ができることであり、その点で会社はただの場所、フィールド、舞台でしかない。
私はその舞台から少しの間降りて、自分の演技を磨くのです。
そして、演技がまともにできるようになってから、また舞台に上がります。
舞台に上がっていない期間は、感覚が廃れないようできるだけ外の世界で人と関わることで登板の機会に備えます。

この日は私の終電時間も近づいていたので、気まずさを残しつつも別れました。
次に会うのは明日5日の両家顔合わせ。
遠方に住んでいる両親とこのような対面の機会がなければチャットで伝えることになっていたので、直に話せて良かったです。

私のことで心配をかけないよう、充電期間(ニート)も自律して過ごそうと改めて思いました。

おむなつき

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