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第十二回 未夏来

ご機嫌よう、沓颯です。
湿った空気が纏わりつくようにして嫌らしい梅雨の侯ですが、これをもおかしがるのが風流人というものでしょうか。

梅雨どきの山路は人も絶えてただ茸(くさびら)のみを友とするなり

水無月の重きすだれを引き巻き早よ来たれ夏

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