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第十六回 帰省、夏の始まり

ごきげんよう、沓颯です。
今回は、夏が予定より1日早めに始まったことについて書きます。学事日程なんて馬鹿らしい。それぞれの夏に、それぞれの始まり。

帰省


僕は別にそこの生まれではないのだけど親以前は代々そこで暮らしていたので帰省といえばそこに行くことを指すというよくある現象。この現象と「おじいちゃんおばあちゃんの家」にちゃんと名前をつけてほしい。最大公約数的に実家って呼んでるけど。
一日色々楽しいことをしたのだけど、今回は夏祭りの花火について書く。他のことはまた別の機会に。

花火

夜の8時から始まった「淡路島まつり」の花火は唐突に夏の幕を引き上げた。これが無ければ僕の夏は予定通り明日の3限、地球物質学の期末考査が終了した瞬間に始まっていただろう。

花火を見るために旅館の露天風呂に入るような家族は僕ら以外には当然ながら居らず、僕は弟と2人で夜空を眺めた(実は3人ほど高校生っぽいのがいたのだけど、離れていた)。
地上5階、人も遮るものも無い海に面した浴場から見る光の饗宴は、良かった。良かった。
詳細については、書かないという選択をする。表現者でありながら「筆舌に尽くし難い」などと言って体験への感想を緻密に述べない人は、その生業への努力が足りないのだと思っていた。しかし、何割かのそういった言葉の裏には、枠組みに嵌めてしまいたくないほどの心の動きがあったのかもしれない。そう気付かせるほどのものだった。

・口にせぬ方が良いこともあるかもね言葉は所詮デジタルなもの

何はともあれ、最後の一発が轟いて消えた瞬間に僕の夏は始まりを告げたのだった。

締め


月曜には専門の期末試験があるし、レポートもまだ2つ残ってるけれど、もはや気分は白羽のように軽い。何たって夏なので。明日は早起きして海に入った後、旅館の大浴場でバスの時間までゆっくりするつもりです。

それでは、皆さんのそれぞれに良い夏がありますように! ごきげんよう!!


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