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ばあちゃん

ばあちゃんが亡くなってから何年か経ち、ばあちゃんと過ごした記憶が薄れてきた。もっと薄まってしまう前にnoteに残しておこうと思う。 まず、私の祖母はとんでもなく身内に嫌われていた。子供も沢山産み、孫も大量にいたのだが、実際ばあちゃんと仲良くしていたのは私だけだったと思う。 ばあちゃんは元々地主の長女で「気が強い・金遣いが荒い・性格が悪い」三拍子そろった最強の女だった。ただ、可愛さと愛嬌で実際友達は沢山いたみたいだし、私もばあちゃんのことが大好きだった。以下、ばあちゃんのチ

    • ギャルのいるファミレス

      私は高校卒業後から3年間ファミレスでアルバイトをしていた。店内中に猫の絵がそこら中に貼られている大きなパフェが名物のファミレスだった。 一緒に働いていた子達は何故かギャルが多かった。清楚系からガチのギャルまで、もちろんギャル男もたくさんいて、いつも誰かが髪の色を注意されていた。 とにかくこのバイト先が好きだった。 少し話は反れるが、私は大学受験で合格後、約束していた祖父から大学費用を払って貰えないという大事件がおきた。たぶん祖父の後妻の提案であろう。文字通り目の前が真

      • 「時をかけるゆとり」

        中学生の頃、本を読むことが好きだった。 耳をすませばの再放送を見て影響を受けた私は、まだ図書カードの文化が残っている学校の図書室へ行っては本を借り、家の押し入れにライトをつけた簡易秘密基地で読むのが好きだった。天沢聖司にいつか会える日を楽しみに、読書にハマっていったのだった。 夏休みに市の図書館へ行ってみようと思い立ち、有名な作家さんの本を何冊か借りて読んでみた。友達からも流行っている携帯小説の本があるからと借りて楽しみに秘密基地へ帰った。 しかしその本たちは私にはまだ

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