自分の発言による影響力

四半世紀近く企画という仕事を続けているのですが、その中で原型師さんへ自分なりに考え抜いたアドバイスや、その時の勢いもあってお伝えすることなどありました。

若気の至りと言える面もあると思うのですが、言った本人が忘れかけていたところに、「その言葉があったからこそ、今でも続けられています」とか「その言葉を胸に仕事をしていました」などという方々に偶然にも最近出会いました。

「自分が原型師さんの造形が好きだから、そのまま突き進んで欲しい。」
「最初に顔と手は見られるから、顔や手を綺麗に造れるように」
このような台詞を20代の時に20代の原型師へ伝えていたんですね。

元イラストの通りに立体化するのは当たり前であり素晴らしいと思う反面、原型師という他の概念が入ることで、より一層造形物として昇華される面はあると考えております。
だからこそ、原型師さんの癖でも良いものは無理に直さずに生かす方向で行こう。

原型で顔と手が綺麗に造れる人は、全体的に綺麗に製作することが可能であるという経験より、まずは顔と手を綺麗に造り上げることを突き進めれば良くなる。

こんな感じで当時は自分も熱かったというか若いなと思う面もあるのですが、恥ずかしいなと少し思う反面、素直にありがたいと思います。
自分の発言で相手に良い影響を与えていた事ということを最近知ることになり、自分で自分なりに頑張っていたなと、誇りたいと思います。

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