妻を心底尊敬しています。

妻に触発される様な形で(いや、世の中の流れに逆らえなかったのかもしれないが)ぼく自身もYouTubeを始めることにした。正確には一人ではなく、ぼくのビジネスパートナーと一緒にチャンネルを開設するのだ。昨日はその初めての撮影だった。

結論から言おう。全くうまく話せなかった。元々ぼくは、人前に出るのが大の苦手で、できる限り人前で話をすることを避けて生きてきた。幼い頃は話好きの母の後ろに隠れ、学生の頃は発表の日に仮病を使い、社会人になってからは「エンジニア」という仮面を被り、「機会が友達」と言われてしまう様なほどに人との接触を避けて生きてきた。しかし、独立し、父になる事が決まった今、そんな甘えたことは言っていられない。

「もっとテンション上げて、遠くの人まで伝わる様に話さないと伝わらないよ!!」

これは、ぼくが妻に対して、初めてのYouTubeの撮影中に言った言葉である。今思う。「何様だ?!」と。。。自分自身のYouTubeを初めて撮影してみて、いかに自分が出来ていなかったか、ということを心底実感してしまった。妻よ申し訳ない。こんな男に言われたくなかったであろう。今のぼくでは遠くの人はおろか、近くの人にすら伝えることは出来ない。

心の矢印を外(相手)に向ける

これはぼくが尊敬する人生の先輩から教わった、話し方のコツである。今回、撮影してみた自分を見ると、完全に自分に矢印が向いている。話しながら、「恥ずかしい」とか「よく見られたい」とか自分自身の事ばかりを考えている感じなのだ。そこには一番大切な「相手に理解してもらえているか?」という意識が完全に欠落していた。話す事が苦手だと思いすぎるがあまり、視聴者の存在を完全に忘れてしまっていたのである。

妻はすごいな・・・

改めて思った。一流の講演家とまではいかないかもしれないが、少なくとも相手に矢印が向いている。伝える「意思」を感じるのだ。滑舌も良いし、何より変な緊張感がない。リラックスした柔和な雰囲気で、でもしっかりと伝えたい事は伝える。ぼくからするとそれが本当によく出来ている。よくもまあそんな男が、妻のディレクションを出来たものか。。。

知っていることと出来ることは別問題だ

この言葉を心底実感している。ぼくは話すことに関しては小学生レベルだ。場合によっては小学生以下かもしれない。その現状をしっかりと受け止めて、今度は妻にディレクションを頼もう。今ぼくの最も尊敬する話し手は「妻」なのだから。

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