見出し画像

「親切」は幸福度を上げるだけでなく様々な効果があります。さて日本の「親切」の現実は…

最近、誰かに親切なことをしましたか?誰かから親切を受けましたか?
 
どちらも「Yes」の人、どのくらいいるでしょう。
 
公共交通機関で席を譲る/譲られた
エレベーターに乗った時「開」ボタンを押す/押してもらった
知らない誰かのためにドアを開けてあげた/開けてもらった

などなど。
 
「席を譲ろうかな」と思っても、なかなか勇気がなくて行動できない、という気持ちもよく分かります。
「親切」と聞くと、「ちょっと胡散臭い」と思う人もいるようです。
 
でも、是非、「親切」を前向きにとらえて行動してみてください!
なぜならば、…
 
幸福学やポジティブ心理学などが行っている様々な研究から、「親切」なことをすると幸福度が上がるという結果が出ています。
 
人に優しくするとオキシトシンという神経物質が脳から分泌されるそうです。オキシトシンが分泌されると、
 
・幸せな気分になる
・不安や恐怖心が軽減される
・自律神経が整えられる
・他者への信頼が増し、絆を深めたいという想いが高まる
・学習意欲や記憶力が向上する

 
と、良いことばかり!さらに親切を受けた人は誰かにそれを返したい、という心理が働き、親切が循環するということもわかっています。
 

そこで質問です。
私たち日本人は「親切」でしょうか。
 
日本人は親切だと当事者の私たちも思っていますし(多くの人が)、財布を落としても戻ってくる確率が高い日本は、親切な人が多いというイメージを持つ外国人も多いです。
 
…ところが!
こんなランキングがあるのです。
 
「人助け(親切度)ランキング」(World Giving Index)
                
「世界幸福度調査」を行っているアメリカのギャラップ社がアンケートを行い、それに基づいてイギリスの慈善団体が報告書を作成しています。
 
3つの視点で調査と報告が行われます。
・寄付をしたか
・ボランティアをしたか
・見知らぬ人に親切にしたか
 
この調査は2009年から行われていて、2019年に発表された10年間の総合ランキングで日本は、…
 
126カ国中107位(涙)
 
最新の2021年のランキングでは何と!!!!!
114カ国中最下位でした(涙涙涙・・・・)

 
この結果は、実は「幸福度ランキング」とも関連があるのです。
→長くなるので、この話はまたの機会に。
 
日本の人助けランキングについての私の考えも別の機会に書きますが、まずはこの悲しい結果を何とかしたい!と思っています。
 
特に3つ目の「見知らぬ人に親切にしたか」
 
ここ数年、コロナで人との距離感をどうとるか、難しい世の中になったことや、危険な香りが漂う人への注意も必要な時代です。こんなふうに人と人との距離が遠ざかることで、優しさも減ってきている気がします。
 
さあ、どうする?
 

まずは、一人一人が小さなことでも「親切」を意識して行動することが大切ですよね。親切にした時も、された時も、気持ちがほっこり優しくなり幸せを感じるのですから。

ただ、相手にも自分にも都合があることを忘れずに(親切を申し出ても相手から断られることもある、自分が行動できないこともある、ということです)。自利利他円満、という仏教の言葉があるそうです。自分のことも他人のことも大切に想うことが、世の中の円満につながるのですね。


「見知らぬ人への親切」が苦手という日本の課題を何とかするべく、少しずつ行動していこうと思っています。ランキングの順位を上げることが目的ではありません。親切を行うことで幸福度が上がり様々な効果があるなら、行動しない手はないですよね!

「親切」に関すること、引き続きnoteなどを通じて発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
 

By Naoko (Well-beingダイアログカード 認定ファシリテーター)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?