脳に障害が残ると魂が清らかになる?!
このタイトル、あくまでも私の肌感なので、
一般的にはどうなのかわからない
でも
事故に遭ってから家人の顔つきは明らかに変わった
良い意味でも悪い意味でも
というか、
変わりすぎちゃって最近、
昔はどんな人だったのか忘れかけている…
たいていの場合、
ぼんやりした顔になっていて
口をボーっと開けてTVを見ていると
「あ~あ、情けない顔してるなぁ…」
と悲しい気持ちになることもある
そして時には
幼稚園児のようにまっすぐな目で
私を見ることもある
良くも悪くも無防備な顔だ
理性とか体裁とかなくなってるんだろうな
でも、
家人はもともと穏やかで優しい性格の人だ
どんなにポンコツになっても
根底の優しさは変わらず、むしろ、
磨かれているような気もする
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天気が良くて時間があると
車いすに乗せて散歩に連れ出すようにしている
でも
我が家の前の通りは緩やかな上り坂で
痩せたとはいえ75kgくらいあるオジサンを
押して歩くのは簡単ではない
いつも「散歩行こうか?」と誘って
マンションの外に出て
2mくらい進むと、あまりの重さに
誘ったことを激しく後悔する
道路って健常者にはまっすぐで平らに
見えるけれど、実際はかなりボコボコしている
しかも上ったり下りたり傾斜もあり
その都度「いたた」と騒ぐので
かなり気を遣う
すると手がぶるぶるしてくるし
だんだん息も切れてきて
「はぁ~、キツイ…」と、
つい、弱音を吐いてしまう
そんな声を聞くと、家人は
「ごめんね、とんすけちゃん
俺、降りて押そうか?」
「代わり番ずつ乗る?」
なんて、かわいいことを言うのだ
おかしくて苦笑い
自分ができることとできないことの
区別がつかないからねぇ
でもこういう優しさに救われる💕
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