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カメラの波

外出自粛とともにぼくにやってきてしまったカメラの波。出歩けないからネットサーフィン(死語か)してて、ヤフオクでの滞在時間が増え、この値段で手に入るんやったらいっとこか、という危険なモードに突入。

もともとオールドレンズをミラーレス機で楽しむことにはまり、レンズを物色していたわけだけど、フィルムカメラの魅力にもやられてしまったクチである。デジタルカメラならマウントアダプターかましたらいろんなメーカーのレンズを楽しめるわけだけど、フィルムカメラはそうはいかない。

今持っているレンズをフィルムで撮ろうと思ったら、そのメーカーのボディが必要なのよね。

古くなるとレンズはいけてもボディがダメになって使えなくなることが多いし、フィルムはやらないからレンズはいるけどボディはいらないとかで、ボディはおまけみたいになってることが結構ある。レンズ目的で買ってボディは使用しない、ということもある。だから、あかんかったらしゃあない、動いてくれたらラッキー、みたいなノリで落札してしまう人です。

とりあえずちゃんと動くか、ちゃんと撮れるかわからん状態で一本目のフィルムを装填して写すわけです。現像に出してみないとわからんのよ。それで、撮り始めて、現像出す前に、近所で現像に出してるお店がしばらく休みに突入してしまった。撮っても現像に出せないわけ。ここでちょっとした辛抱を強いられてしまったのである。

緊急事態宣言が解除され、ようやくお店が営業を再開してくれたので、撮りためてたフィルムを現像に出すことができた。

FUJICA AX-1

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FUJIFILMのオールドレンズはフジカマウントとM42マウントがある。M42マウントのレンズならアダプター使えばPENTAXのフィルムカメラで撮れる。でも、フジカマウントのはそうはいかない。

そもそもミラーレスはFUJIFILMから入ったのでフジ愛は深い。FUJIFILMユーザーとしてはメーカーの歴史をかじっておくのもいいだろう。バブルボケで知られるX-FUJINON 55mm F2.2はメルカリで手に入れたけど状態がいまいちなのでできればもうちょっといいのがあればなあとも思っていた。

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すでに所有しているフィルムカメラたちを並べて撮ってみてた。

PENTAX MX / KONICA AUTOREX P / MINOLTA SRT101 / NIKON newFM2

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毎週木曜日に売りに来てくれる原商店のお兄さん。

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昭和の集合住宅の桜。

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秘密の場所から播磨灘。

filmはFUJICOLOR C200

1980年発売の絞り優先オートの機種で、電池入れないとシャッター切れない。比較的新しいものだ。フジフィルムが作った最後の35㎜判一眼レフカメラシリーズの最下位モデルらしい。なので確かに安っぽさは否めない。でも、レンズはいい状態のが手に入った。もう一本、EBC X-FUJINON 50mm F1.6 DMというレンズを持ってるので、標準域2本、このカメラで使えることになる。ちょっと出番少ないかな。

Nikon EL2

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NikonはnewFM2を持っているからボディがダブってしまった。135mmF2.8のレンズに惹かれたというのもあるんだけど、絞り優先オートってこととその見た目にそそられてしまった。1977年発売で、発売期間は短くわりとマイナーな機種らしい。不遇な機種だったようですなわち希少モデル。シャッタースピードは1/1000まで(newFM2は1/4000)。

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film Kodak GOLD200

Stay homeとなったゴールデンウィーク中の庭で撮った。雨上がりなのと、レンズ性能がさすがNikonなんだろうね。レンズは135mmだけじゃなくて、50mmF1.2と55mmF2.8microも使ってる。Ai NIKKORは28mmF2.8も手に入れたので、今のところその4本使える。非Aiの50mmF1.4と50mmF2は使えないのはnewFM2と同じ。

Kodakのフィルムあんまり使ったことなかったけど、もしかして、めちゃいい?

OLYMPUS OM-2

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OLYMPUSは元々好きなメーカーで、マイクロフォーサーズのPEN-Fを衝動買いしてしまってから、その熱は上がった。オールドレンズではF.ZUIKO 50mmF1.8を持っていて、扱いやすさに驚いた。そしてそれが嘘みたいに安い価格だったことにも。そのあたり、いずれもPENTAXと通じる。2大巨頭の次のポジションにあるメーカーたち。小型軽量路線の一眼レフカメラとして、一世を風靡したOM-1に絞り優先オート機能がついたのがOM-2。1975年発売。

広角のG.ZUIKO AUTO-W 28mmF3.5を持っているけれど、G.ZUIKO 50mmF1.4が気になっていて、それがついたOM-2がそこそこの状態で手に入りそうだってことでヤフオクで落札した。

プリズムの腐食でファインダーのぞくとちょっとあれなんだけど、操作の感触とかよくて、やっぱり軽くて、見た目もかっちょいい。Nikonももちろんいいんだけど、OLYMPUSのOLYMPUSらしさって、好きだなあ。意味不明ですみません。

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film Kodak Color Plus 200

OLYMPUSのレンズはあとE-ZUIKO AUTO-T 200mm F4を抱き合わせで購入した。その辺のレンズは2000円ほどで手に入るからね。

この個体も露出計が十分作動しているようで、一安心。フィルムカメラはラチチュードが広いので、露出計が少々狂っていても現像時に補正されるから、厳密にはわからないけれど。

ZUIKOレンズは豊富なラインアップで中望遠に魅力的なのがある。でもそこはちと高い。また余裕ができてからね。

時を経て

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これら3台のカメラは1975年~80年に発売されたカメラ。ということはつまりぼくが小学生の頃のカメラだ。あの時代にカメラメーカーがしのぎを削って作っていたモノを40年の時を経て、今、手にする。

フジフィルムはフィルムメーカーなのに40年ほど前に自社でフィルムカメラを作るのをやめ、市場から撤退した。そして今、デジタルカメラ市場で独自路線が功を奏して人気を博している。FUJIFILMのカメラを愛する人の多いこと。

また、医薬品の分野に進出して、最近話題のアビガンは富士フィルム(富山化学)の製品だ。時代の流れに乗るのがうまいのかもしれないし、そうしないと生き残れないのかもしれない。富士フィルムといえば男子バレーの印象もぼくらには強いんだけどね。

OLYMPUSは医療機器が好調だ。たぶんカメラ部門は厳しい。それでも、最近PEN-F2の噂もあるからまだ楽しみだ。

Nikonだけは、変わらずNikon。そういうメーカーの紆余曲折も興味深いところ。プロダクト誕生にまつわるストーリーなど、細かく知ると手にしたモノに対する思いにも変化が生じる。たぶん、今こうして手にしたモノ一つ一つにストーリーがあるから。

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犬が動いてこんなふうに撮れたとしても、それはそれでおもしろい。デジタルでも予期せぬおもしろい写真が撮れることはあるけれど、フィルム写真は高画質なデジタルカメラでは味わえない何かが撮れる気がする。

コロナの波に乗ってフィルムカメラが増えてしまったわけだけど、飽きない限り、撮って楽しみたいと思っている。

いつの間にそんなに増えたあきれられ言い訳さえも聞いてもらえず

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