郷愁
だんだん毎年同じ行動をするようになって久しい。
この時期は須飼秀和さんの個展に伺う。だいたい初日に行ってる。
初日に行かないとこれってのは売約済みになってしまう可能性が高い。
去年はさすがに人が動けない時期だったので、初日には行けなかったけれど、訪れる人も少なくめぼしをつけていた一枚を購入できた。
今年は先月にアトリエを訪れて、見せてもらった作品の中からすでに予約させてもらったので、競って訪れる必要はなかったけれど、初日に行った。
軽く犬と散歩してから。
留守にすると犬が淋しがるもんね。
ここに行くときは車で行くことが多い。
すぐ隣のコインパーキングに車を止めることができる。なぜかいつも残り一台、という状況だったりするけれど空いている。
売約済みになってる3枚はガラス越しにしか見ることができないようになっていた。向こうの2枚が個展終了後にうちにやってくる。フフフ。
初日の夕方だけど、すでに新作のこれってのにはだいたい売約済みのシールが貼ってあった。すばらしい。
コレクターならずとも、欲しくなる絵が並ぶ。
須飼さんの作品のテーマは郷愁。
人柄が滲み出た作品には懐かしさだけでなく繊細さがあり、やさしさがある。
訪れた客人と作品について語る須飼画伯はあの時と同じ。
あの時というのはぼくらがはじめて訪れた時。10年以上前。たぶん2008年。
13年で須飼さんの作品は進化し、その足跡はぼくが所蔵している作品からもわかる。
画家とつき合っているとそういうのも自分にとっての励みになる。
今では一人の友人のようで、絵を通じての出会いに感謝している。
娘さんが七五三だったんですとかわいい着物を着た姿をスマホで見せてくれた。
年に一度、こうしてここのギャラリーを訪れるのが、この時期の楽しみ。
すでにここが懐かしい場所になっている。
12月8日まで、多くの人が訪れることを願う。
郷愁が描かれた絵に魅せられて画家と出会った頃が懐かし
VOIGTLANDER NOKTON 35mm F1.2 / FUJIFILM X-Pro3
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