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金木犀の吃音は不便だけど不幸ではありません。

 表題は、乙武さんの「障害は不便です。だけど不幸ではありません」から言葉をお借りしました。

 久しぶりに吃音の記事を書きます。

 最近、夏バテか更年期障害か分かりませんが体調があまり良くなく、それにつれて吃音も頻繁に出るようになっています。

 私の場合、吃音は体調の変化や精神状態に影響されます。

 調子の良くない時にこういう記事を書くのもなんですが、自分を奮い立たせる意味もあります。

 SNSを見ていると吃音で悩んでおられる方は多いなと思います。

 吃音はしゃべらなければ出ませんので、身近に吃音の人がいてもなかなか気づかないかもしれません。

 ただ、一定の割合で吃音で悩み、困っているかたは特に若い人には多いように思います。

 以前の記事でも書きましたが、私も若い頃は随分悩みました。

 しかし、55歳となった今の思いは、不便だけど不幸ではないということです。

 なぜ、この気持ちになったかというと、私自身もはっきり分かりません。

 しかし、吃音自体が年をとるにつれてだんだん軽くなったことや、吃音の不便を感じながらも、仕事をこなし結婚もできて自分の家庭を持てたことが大きいのかと思います。

 若い頃は吃音のことしか頭になかったのが、だんだん薄れていく感じです。吃音という現象があっても、吃音からの囚われがなくなったら完治といえるのではないか。と今の私は思います。

 しかし、本当に悩んでいる人はそんな風には思えないというのも分かります。毎日の電話の対応や、朝礼で発言しないといけない。そんなときどうするのだという訳です。

 私も以前の会社では、学会の発表を任されることがありました。

 そんな時どうするかというと、十分な準備と練習をするしかないと思いました。発表する内容に自信がなかったら、よけいにおどおどして吃音もひどくなります。100%とはいきませんが、これだけやったのだからとある程度自信をもってのぞみました。そんなことで、何回かあった発表もどもりながらもこなすことができました。

 また、自分の結婚式ですが、新郎は「誓いの言葉」を言わないといけません。それも妻の前で何度も練習して、本番ではなんとか無事に言うことができました。

 本当につらい、出来ないことは逃げても良いと思います。しかし、困難なことにも挑戦していく姿勢が大切だと感じます。

 吃音の限らず、すべての障害を持つ方が「障害は不便だけど不幸ではない」と思える社会になっていくことを希望します。

 私の拙い経験ですが少しでもお役に立てればと思います。

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