見出し画像

いろどりプロジェクトの構造

大森八景坂地区まちづくり協議会ブランディング推進チームが掲げる8つのいろどり。これまでの記事で8つ全てを紐解いた上で、改めてプロジェクト全体の構造を議論しました。

⚫︎大森八景坂は歴史的に見て「文化発信の風土」があった

古くは縄文時代の大森貝塚から始まり、大正末期から昭和初期にかけては馬込文士村によって芸術文化が開花するなど、大森八景坂は長い歴史を通して文化を発信する風土があるエリアです。
まちづくりを行う上で、エリアのアイデンティティとなり得るこの要素を考慮し、大森八景坂地区まちづくり協議会では、ブランディングの考えの根幹をなすご意見を収集するために、次の2つのアンケートを行いました。

⚫︎大森八景坂の持つ資産とは?

世界的な歴史遺産である大森貝塚や、それに帰属する縄文時代の文化形成などの歴史的な文脈に加えて、鉄道やバスや羽田空港など交通の利便性、さらにはセイラムとの姉妹都市、地域コミュニティーの連携性などを資産と捉える意見が多くみられました。

⚫︎大森八景坂の持つ課題とは?

大森八景坂の歴史を伝える「場」や、語り合える「場」がないという環境的な観点や街並みの統一感がない等の課題が出たほかに、お祭りなどの地域の催事の縮小や、まち全体の活気がないなどを課題とするご意見を頂きました。
それに加えて、高低差を生かしたまちづくりや、行楽の目的地としての魅力を訴求するなど、大森八景坂の付加価値をつくりあげたいという声もあがっています。

⚫︎アンケートから紐解く、指針とは?

これら2つのアンケート結果をもとに、メンバー間でのディスカッションを重ねた結果、「これまで積み上げてきた歴史は継承しつつ、時代に合った新たな価値を生んでいく。」という指針が見出されました。この指針を、まちづくりに落とし込むには「イメージ」と「実体」がなければ成立しません。
それらの具体的な指針として、いろどりプロジェクトが掲げる8つのいろどりの実体化がポイントになることを認識しました。

次回は、いよいよブランディングの核心に迫ります。
お楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?