エスカレーターで歩こう(第2弾)
東京臨海高速鉄道りんかい線・大井町駅のエスカレーターには「駆け下りるな」と書いてある。正確に言うと、ある場所には「駆け下りは大変危険です おやめ下さい」と書いてあって、別の場所には「駆け下り禁止」と書いてあった。それについては先日、投稿 した。
さて、今度は都営地下鉄新宿線の小川町駅のエスカレーターで似たような掲示を見た。そこには「エスカレーター内の歩行は、思わぬ事故のもとになりますので、ご注意いただきますようお願いいたします」と書いてあった。この表記、私には「注意して歩け」と言われているように感じる。
ちなみに、りんかい線・大井町駅のホームも、都営新宿線・小川町駅のホームも、だいぶ地下深いところにある。だからエスカレーターが長い。歩いても立ち止まっても時間がかかる。
一応念のため書いておくが、注意して周りを見渡すと、左上に大きく「注意して歩け」と書いてある一方で、右下には控えめに「歩くな」と、矛盾するようなことが書いてある。(上写真 ↑ )
ところで先日、エスカレーターでの死亡事故がニュースになった。この投稿を見て、そのニュースを思い出した方もおいでだろう。だからこそ、先手を打って言ってしまうが、その件は私の考えを否定する根拠にはなりそうにない。
理由の1つは、そもそもニュースになるのは、それが「珍しいこと」だからだ。しょっちゅう起きていることならニュースにならない。つまり、そのニュースを聞いて「エスカレーターは危ない」と思うのは実はちょっとした勘違いであって、むしろ「事故がニュースになるくらい珍しい」こと、それだけ「エスカレーターは安全」だと判断する方が合理的だ。
逆に言うと、階段での事故がニュースにならないのは、事故が起きていないからではない。階段で転んで怪我をする人は多いだろう。将棋倒しだってありそうだ。でもむしろ、ありきたりだからニュースにならないのだ。ニュースとはそういうものだ。
それにそもそも今回の事故は、エスカレーターで歩いたことが原因で起きたのではない。それにもかかわらず、事故を理由に「エスカレーターで歩いてはいけない」と発言するとしたら、筋違いだと言わざるを得ない。
とグダグダ書いてきて、言いたいことは「エスカレーターで歩こう」ということ。そう言えば、フィリピン でははっきり「Walk!(歩け)」と書いてあった。
エスカレーターは立ち止まって乗っても100%安全ではあり得ない。もちろん、歩いて乗っても安全ではない。でも、車に乗るのに比べれば、よっぽど安全なんだよ。
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〜 エスカレーターで歩こう 〜
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