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なぜいま独立戦争なのか?
イスラエルのネタニヤフ首相が昨日(2024.5.13)の演説で「われわれの独立戦争は続いている」と発言した。(※1)
彼は、今回の衝突が始まってまもなくの2023年10月28日にも同じような発言している。「これはわれわれにとって第2の独立戦争だ」と。(※2)
さて、イスラエルはほとんどの国から国家として認められている。国連にも加盟している独立国だ。そのイスラエルにとって、なぜいま独立戦争なのか?
パレスチナがそれを言うならともかく、イスラエルが言うのは、普通の文脈では解釈できない。というわけで、かの発言を解釈するには、補助線が必要なのだ。
その言葉をそのまま受け取れば「イスラエルは独立途上にある」ということになる。「戦争の目的は独立だ、その目的を達成するまで戦争を続ける」ということになる。
独立国の条件として一番大事なものは国土だ。そう、その点がまだ未完成だと彼らは考えているのだろう。では、何を手にすれば完成するのか?
それが、ガザ地区とヨルダン川西岸地区。「独立=ガザ地区とヨルダン川西岸地区を手に入れること」、こうすれば、かの文脈が通る。それを手に入れるための独立戦争だというのがネタニヤフ首相の本音なのだろう。それ以外に解釈のしようが無い。
※ ネタニヤフ首相は先日(2024.4.21)次のような発言もしている。「アメリカからイスラエルへの軍事支援」を「西洋文明を守る」ためのものだ、と。これもまた文脈の通らない発言だが、それについては別の記事(※3)をご覧ください。
(※1→ https://www3.nhk.or.jp/.../20240514/k10014448301000.html )
(※2→ https://www3.nhk.or.jp/.../20231029/k10014241121000.html )
(※3→ https://note.com/omori55/n/nfe2141a72784 )
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