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なぜいま哲学対話なのか?

 勤務校で勝手に生徒たち(中学3年生)とやっている哲学対話、今回が7回目だ。この日(2024.2.9.)はグループ課題のレポート提出の期日が近いということで、参加者は私と他にもう1人だけ。それでも「やろう」ということになった。
 テーマはあらかじめ私の方で決めていて、すでに連絡済み。これまで数回の経験を踏まえて、次のこと(↓)を考えた。

▷ なぜいま哲学対話なのか?

 今回初めての試みとして、マインドマップ風のものを描きながら進めることにした。A3用紙数枚と12色のペン・セットを持ち込んで、みんなで(その日は2人で)ペンを使い回しながら、対話を進めながら、参加者一人一人が自分のマップを描く。
 初めにA3用紙の真ん中にタイトル「なぜいま哲学対話なのか?」の文字を描いて、そこから放射状に枝を伸ばしながら、参加者から出てきたフレーズや考えたこと・感じたことなどをどんどん描いていく(絵を描くのもアリ)。せっかくなので色鮮やかに描けるといいな。
 下が、私が描いたマインドマップ「なぜいま哲学対話なのか?」だ。もう1人が描いたマインドマップは彼が持ち帰った。
 これを見ると、対話した時のことがまざまざと思い浮かぶ。

 これを見ながら、自分なりにまとめてみよう。

  • 哲学:日常の疑問を解決(とはでは行かなくても、問題提示もしくは意識化するだけでも大いに効果あり)するための思考(もしくは試行錯誤)。

  • 対話:他人の意見を聞くことで、新しい視点が得られる。自分の意見に気付いたり、自分の中にある言葉にならない直感(直観)が見えてきたり。

  • 必要性:正しいかどうかより、自分の考えを持つこと、口にすることの方が大事。間違っていても、言葉にならなくても、どんどん口に出そうよ。

  • 将来性:AI時代には対話の重要性が増すだろう。相手がAIであれ人であれ、問い方・考え方・個性、そしてそれをいかに楽しむかが鍵になる。

  • 形式:対話の参加者は5〜6人がちょうど良い。多様な意見が出て、みんなが同時に考えられるから。それより多いと、効率が落ちる。人数大事。

 マインドマップという言葉は知っていたが、私が実践したのは初めてだった。1人でやったらパーツが少なくて描けなかっただろうな。そこに2人いて、呼応しながら出すことで、1人で出すのに比べて何倍ものパーツが出てきたから描けたんだと思う。これも哲学対話効果。

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