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ヴィエンチャン女子の祈り

 2023年夏のラオス旅行で「ヴィエンチャン → ルアンパバーン → ルアンナムター」と北上して、さらに「… → ムアンシン → シェンコック」とミャンマーとの国境まで進みました。
 そして、ここで折り返し。以下は「… → ルアンパバーン → ヴィエンチャン」の報告です。


ルアンパバーンの古民家に泊まる

 タイ国境のヴィエンチャンから「ヴィエンチャン → ルアンパバーン → ルアンナムター → ムアンシン → シェンコック」とミャンマー国境のシェンコックまで突き進んで、折り返してルアンパバーンまで戻ってきた。明日にはヴィエンチャンまで戻る。
 こんなことが出来たのもラオス中国鉄道のおかげだ。これが出来る前は「ヴィエンチャン ⇔ ルアンパバーン」も「ルアンパバーン ⇔ ルアンナムター」もバスでそれぞれ10時間ほどかかった。飛行機を使おうとすると、ルアンパバーンとルアンナムターをつなぐ便が無かったので、一旦ヴィエンチャンに戻って「ルアンパバーン ⇔ ヴィエンチャン ⇔ ルアンナムター」と飛ぶしかなった。だから、短期の旅行者が1回の旅行でルアンパバーンとルアンナムターの両方を訪れるのは現実的で無かった。
 今なら簡単にそれが出来る。ラオス中国鉄道のおかげだ。旅行者もラオス国民も、その恩恵を感じていることだろう。

 さて、ルアンパバーンに戻ってきて、安いゲストハウスが立ち並ぶエリアに泊まることにした。歩いていると、古い大きな建物があって「ゲストハウス」と書いてある。「UNESCO protected」(ユネスコに守られた)とも書いてある。伝統的な建物のようだ。けれども人の気配がしない。近所の別のゲストハウスで管理しているらしかったので聞いてみると「リニューアル工事中」とのこと。雨季で旅行客が少ない今の時季に改修工事をやってしまおうということのようだ。
 もう一度その建物を覗いてみると、確かに工事している人がいた。僕が「敷地に入って見させてもらって良い?」という仕草をすると、「どうぞどうぞ」と入れてくれた。そしてやりとりするうちに「泊まるか?」→「いいの?」となって、結局泊まることにした。でも、僕の他に誰もいない。宿泊客もスタッフも。
 リニューアル・オープン前の特別価格US$20ということだろうか。急きょメイクアップしてくれて、全10室のうちの1室を使わせてもらった訳だが、一棟丸ごと借り切った感がある。夜、僕だけのためにライトアップしてくれた。実はこれってとても贅沢なことだ。僕一人じゃ勿体ない。誰か一緒にいてくれたらいいのに。

 ちなみに、似たようなちょっと怪しげなと言うか、変な泊まり方をした経験がある。中国・上海郊外、揚子江下流域の水郷古鎮を回ったときのことだ。こちら(→ https://note.com/omori55/n/n1fb192ccd885... )をご覧ください。何でも聞いてみるもんだ。試してみるもんだ。まぁ何とかなる。人間社会はそんなに理屈通りに・マニュアル通りに動いていない。(2023.08.07)

オーバーステイ問題、対処法

 日本人がラオスに滞在するにあたって15日間以内ならビザは要らない。ところで、私がラオスに目一杯居られるだけ居ようとして飛行機を予約したらラオス滞在16日間になってしまった。さて、どうしたものか?
 1つの方法は、ビザを取ることだ。でも、この方法は最初から選択肢から外した。大使館に出向く時間が無かったから、そして面倒だったから。ヴィエンチャン空港で取る方法もあったが、写真を持っていなかった。どちらにしても、そこそこのお金がかかるし。
 2つ目の方法は、途中で一度ラオスを出国して再入国することだ。出国先はヴィエンチャンからタイへ、もしくはルアンナムターからボーテンを経由して中国へ。ところが、コロナ感染症の影響で中国に入国するのは相変わらず難しそう・面倒そうなので、現実的な選択肢はタイだけとなる。
 3つ目の方法は、16日間ずっとラオスに居ながら何とかしてしまう方法。「入国管理局に出向いて1日当たり2ドル払えば滞在期間延長できる」という話も聞こえてきたが、ビザ無しで入国した私は対象外らしい。だから、ボツ。
 信憑性のある話としては「出国時に滞在日数超過の罰金を1日につき10ドル払えば出国できる」というもの。要するに「手続きは何も要らない」のだから楽と言えば楽だし、10ドルで済むなら他の方法より安上がりだ。でも、多少の不安もある。
 さて、どうしようか? 実は3つ目のやり方にだいぶ傾いていた。ワクワクドキドキのスリルもある。

 今日、ラオス中国鉄道でヴィエンチャンに戻ってきた。この路線、どの駅も街から遠く離れている。午後13:50にヴィエンチャン駅に着いて、街に出るバスを探していると、タイとの国境であるメコン川を渡る国境の橋(友好橋)まで行くバスを見つけて、ちょうど良い!とばかりに乗り込んだ。(※「渡りに舟」とはこのことか!? 実際にはメコン川を連絡バスで渡るのだが)
 こうなると成り行きで、橋の手前でラオス出国して、バスでメコン川を渡って、橋の向こうでタイに入国して、タイ側でやることも無いので即折り返して、タイ出国→メコン川→ラオス入国して、これでオーバーステイ問題は解消した。
 オーバーステイは要するに不法滞在、形の上では立派な犯罪だ。もし途中に出国することなく16日目になってしまうと、罰金10ドル払って出国できたとしても、形の上では前科者には違いない。パスポートに傷がつくという言い方も出来るかも知れない。
 たぶん実際には10ドル払いさえすれば何の問題も無いんだろうし、その経験をしてみたかった気もするが、ヴィエンチャン駅でタイ国境行きのバスを見つけちゃったんだもの、仕方ない。(2023.08.08)

モデル・デビューしました

 芸人デビュー に続いて、ファッション・モデル・デビューしました。

 実は7月末にヴィエンチャンに着いてすぐにサイズを測ってもらってシャツとパンツを注文して、ヴィエンチャンに戻ってきて今日出来上がったのを受け取った次第です。
 デザイナーさん(Coiさん)も男性用を作った経験は少ないとのことで、デザイナーさん自身が撮ってくれました。下の写真の単色コットンが注文したもの。右下の民族衣装っぽいのはルアンパバーンで買ったもの(モン族のデザインだそう)です。
 日本でラオス展に何度か行って「女の子になりたぁーい」と私はしばしば口にしていました。置いてある衣類が女性用ばっかりだったからです。
 何度か腕を通してみて分かったのは、違いはサイズだけじゃない。女と男では骨格が違う。ようやく今回、念願叶って自分にぴったりサイズのラオス布のシャツとパンツを作れた次第です。ありがとう。(2023.08.09)

※ 芸人デビュー → モデル・デビュー → さて、次は何をやろうか。

ヴィエンチャン女子の祈り

 久しぶりの晴れ。でも、昨日まで降っていた雨のためにメコン川は大増水。河岸にある遊園地は水に埋まっていた。

 さて、ヴィエンチャンにお寺はたくさんあるけれど、私が好きになったのはワット・シームアン。
 ここの特徴は、女子率が高い。しかも若い人の率が高い。そして伝統的衣装を纏っている率が高い。
 日本の正座と違って、膝下を横に置くのがラオス流。そうして祈る姿がまた素敵。
 おみくじ(竹製の棒)を引いて占って(紙に書いてある)、喜んでいる姿が可愛い。
 お坊さん(これは男)と向かい合っている姿はお悩み相談しているようにも見える。
 ヴィエンチャンを訪れたら、他のお寺に行かずとも、ここは外さないようにしよう。なんでもシーという名前の伝説の女性が祀られているらしい。(2023.08.10)

(補)ウォシュレットしか知らない人たち

 今時の日本人の中にはウォシュレット以外のトイレを知らない人も少なくない。
 でも一歩日本を出ると、ウォシュレットなるものはほとんど存在しない。そうなると、いきなり大問題が発生する。

 まず、お尻が洗えない。お湯を出すボタンがどこにも無いからだ。そして途方に暮れる。
 次に、水で流せない。立ち上がっても、自動で流れるわけでもなく、流すためのボタンも見当たらない。
 さらに、ウォシュレットしか知らない人が続くと、2人目以降は出すことすら難しくなる。

 海外旅行ガイドブックには、両替の仕方や乗り物の乗り方などを説明する前に、海外うんこマニュアルを載せるべきなんじゃないかな。その情報を必要としている人、案外多いと思うんだけど。
 一昨日、日本に帰ってきました。明日から仕事 … いや、まず明日は病院(整形外科)に行くんだった。

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4年ぶりの海外旅行はラオスへ
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