[毎日30分ルーティン]上質な会話
今日は不在中にずっとのびのびになっていた髪を切りに。
日本から帰ってずっとお願いしているスタイリストさんは、シャンプーがうまく、カットもうまい。ショートカットにしてからも微妙で絶妙な調整を言葉と目で確認しながらやってくれるのがありがたい。マスクをしていると「外してもらって大丈夫ですよー」とマスク入れを持ってきてくれる(本人はしている)ので、呼吸器系疾患のわたくしにはとっても助かるのである。
今日もパーマをかける予定だったけれど、「パーマかけなくても十分大丈夫な気がします」と本人から言い出してくれる。商売っけがないというか、クライアントに誠実な人だなぁと思う。
いつも他愛のない話をしているのだけれど、今日はたまたまゴールデンウィークの話題から最近の社会の有り様が話題になった。席数も少ないお店だけれど、今日は店長も途中で外出しちゃったから周りに気遣いせずに話せたこともあるのだけれど、具体的に「何がどう」「良いか悪いか」「正しいか間違っているか」ということを一切口に出すことなく、お互いの立ち位置や危惧について語るということができたのがとても楽しかった。
分断化された今の社会で忌憚なくメッセージを伝えるわけでも、主義主張を張り合わせるわけでもなく、なんとなく相手の気持ちや立ち位置を察しながら話題を広げ、栄養の大切さや情報との付き合い方についての意見を交わすなんて上質なやりとりができたことがとってもいい気分だった。
上質な会話って情報が多くなり、一人ひとりの声が大きくなって物事の理解力に幅ができるようになってからは特に上質な会話って難しくなっている気がしていた。それなのに、意外なところでウィットに富んだ気の利いた会話ができたことで、ずっと忘れていた会話の妙味を思い出させてもらえた気がする。
Twitterなどではたまにそういった体験もなくはないのだけれど、直接言葉を交わす会話の醍醐味はやはり素晴らしいなと思った。
先日、zoomで無料セミナーに参加しようとしたら、リスナーの多くが動物のアバターでバーチャル背景を使っていて、驚いた。言葉は悪いのだけれど少し気味が悪かった。バーチャルの動物が服を着てゴソゴソ動いているのがどうしても落ち着かなくて、結局セミナーは途中でアウトしてしまったことを思い出した。
マスクで顔を隠すことに慣れてしまって、マスクを外すのが怖いという声も耳にするけれど、顔を隠して話しながらだとこんな絶妙な会話ってなかなかできないかもしれないな、と思いながらお店を出た。
26分
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