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泥の中に咲く花


外側で起きていることは付随的な要素であり
内側で起きていることがメインなのだよ。

これはある日わたしの心に浮かんできたコトバ。
わたしの気持ちでありわたしのコトバなのだけど
何かに乗っとられたような感覚がした。

ふと浮かんできたことを何気なくメモする。
後から見返して、
こんなこと考えた?とふしぎに思う。


わたしはあまり人や物に無償の愛情を感じることができない。
大事に思う人たちはいるけれど、一部の人しか信じられない。
推しがいる人はお金を落とすことさえたのしそう。
アイドルはいつかどこかの誰かに持っていかれる、自分のものにはならないと分かっていても推すことのできるファンの愛情はどんな感覚なのだろう。親心に近いのかな。

愛情はどんな形でもいいから幸福でいてほしいと願いあえる関係に生まれると思うのに、わたしの中の愛情と所有欲はよくセットになる。
愛情と所有欲は両極にあるはずなのに、愛情の名を冠した所有欲はわたしの中に存在する。
ゴリゴリに🦍

とはいえ大事な人にはたとえ自分から離れたところでも幸福でいてほしいと願うのは愛情なのかしら。うーん。びみょー。
大事な人の幸福を願うとき、そこにぽつんと取り残された自分を見るとき、何かが違う。何かが欠けている。

猫の愛情に共感する。
ごはんをくれる人撫でてくれる人に懐いて、ときどきほかの猫とじゃれて遊んで、けどひとりで居たいときはほっといてくれにゃ🐈
キホン単独行動だけどときどき愛情の輪に入っていく。そんな感じ。


通い始めた学校で哲学と倫理学を主に学んでいる。
哲学と倫理学の違いを学んでいるのだけど、むずかしい。ぼんやり理解していてもそれを言葉にしてまとめるのが難しい。
哲学も倫理も思考の旅をするのは同じだけど
哲学はモノゴトの根っこにあるものを根本的に考える。
倫理学は主に、にんげんや社会の理想について考える。

倫理は道徳とほぼ同じ意味だから
倫理学は道徳哲学と言われる(らしい)

つまり、哲学という大きな括りの中に倫理学が存在する?
答えがないからむずかしい(わーわーわー)

哲学にも倫理にも共通しているのが、哲学とは何か、倫理とは何か、学問そのものについて考察する学問だということ。
それをするのって哲学と倫理くらいだと思う。
英語を学ぶとき、英語って何だろう、英語の存在意義とは、何を持って英語を英語とたらしめるのかなんて考えないもんね。
学問そのものの存在意義を考える哲学と倫理は答えがないけど
そのめんどうくささが私はすき。


わたしは泥の中に咲く花のような思想家たちに心惹かれる。

ひたすら人間の内側に在るものに目を向けてきた人たち。それが都合のいいものであっても、そうでなくとも。

理想が何なのかを掲げる以前に
本質は何なのかを探った人たち。

それが清らかなものであっても、そうでなくとも。

欲望を捨て汚れのない心を持つことを美徳とした思想家に対し、汚れの中でもがく人間の中に美しさを見出した人たち。

わたしは、汚いものが取り払われた空間よりも、汚れの中にある一筋の光に美しさを感じる。

だから惹かれる。
暗闇の光明のような思想家たちに。

著名な思想家だけじゃない、
わたしはどちらかと言うと世界の片隅の思想家たちに惹かれる。

外側の世界を華美にすることでなく
内側の世界を味わい深くすることを拠り所とした
思想家たちがすき。

彼らの存在がわたしにとっての暗闇の光明なのだと思う。

蓮の花がすき。
ひたすらあの世感のあるお花。
あの世とこの世の中間地点に生息しているようなお花。
泥の中に咲くその花に、
汚れの中にある良心を思いだす。



ここからは、神様の話的な話(話的な話)なので、苦手な方は読まないでね。


生まれ変わりがあるかはしんでみないとわからない。
やり残したことをやり直すために何度でも生まれ変わることができるという思想はすてきだけど、人間的な思想にも聞こえる。
人間の「そうでありますように」という願いに。

とはいえわたしは生まれ変わりを信じている。
生まれ変わりの思想は、人間は肉体以上に魂の存在なのだと思うじぶんの感覚にしっくりくるし、しっくりくる(2回言った)



数年前からふしぎな夢を見るようになった。

知らないおじいちゃんが出てくる。
何度も出てくる。
白髪まじりのおじいちゃん。
祭服をまとっている。

おじいちゃんはヘンテコなシチュエーションでわたしに何かを告げる。
ある日の夢でおじいちゃんはタクシーの運転手だった。
目の前に現れたタクシーの中から彼は「What you have done in your life made me come here to rescue you」と言った。
またある日の夢でおじいちゃんはスタバの店員さんだった。
A4サイズぐらいの永年スタバ無料券を渡された。
スタバあんま来ないからと返そうとしたら無視された(笑)



これ↑は眠りながら見る夢で体験した出来事。



ここから↓は、白昼夢で見るようになったふしぎな情景。


ひとりの男性が、湖の底に沈んでいく。
沈んでいく彼の目線から水面にうっすら見える村人たちの姿。
軽蔑の目。裏切りの目。

その情景に感じる、村人達は彼の存在を根ごと無いものとした。
湖の底に沈み村人達の記憶から抹殺された彼は
そこにあるのに、ないものとされた。

湖の底に沈んだ彼の魂が感じているのは、
例えようのない哀しみ。

孤独、絶望、怒り
拒絶、喪失、憎しみ

昔からそこにあったものをなぞるような思い。
それは無価値感。
自分は生きるに値しない存在なのだと受け入れた無価値感だった。


ここまで↑が、わたしの心にぽつんと浮かんでくるようになった心象風景。

どこかから流れ込むように浮かんできて、どうしようもないこと。



ここから↓は、わたしの推測。


水面に見える村人たちの衣服は、古代ヨーロッパ人を彷彿とさせた。
だとしたら、湖に沈められた彼は呪術師的なことをしていたのではないかというわたしの推測。
村人のために尽くしていた人。
しかし彼のやり方が時代にそぐわず
宗教に弾圧されたのか。

助けたかった。役に立ちたかった。
なのに、恐れられ、迫害された。

人間はいつの時代も知らないものを恐れる。
自分の理解を遥かに超えるものを恐れ、排除する。
排除されたもの、
それが彼だった。


湖の情景以外に、同じ男性(らしき人)とわたし(らしき人)が、病室の一室で最後の時を過ごしている場面も浮かんできたことがある。

どこかの人生で私たちは会っているのだとわたしは思った。
どこかの人生で巡り合い、人生を共有した。
信じられる手を見つけ、繋がりを持ち
そしてまた別れを経験したのだと、
わたしはそう感じた。


わたしは宗教は信じていない。

大事な人と一対一であちらの世界の話をするのはすきだけど
日本のスピリチュアル界隈は苦手。

だけど、人にはそれぞれ自分だけの神様が憑いているのだと思っている。

わたしにもきっとチームありちゃん(神様ズ)が憑いているのだと。

構成メンバーは土地の神様かもしれないし
ご先祖様かもしれない。
わたしは、わたしの夢にちょいちょい出てくるスタバおじいちゃんはたぶんわたしのご先祖様なのだと思う。
生前も第六感が冴えた人だったおじいちゃんは、夢でのお告げ係を任命されたのでは?と考える。


湖に沈められた男性は
わたしのメインの神様なのだと思う。

流れ込む記憶はわたしの神様が地球で生きていた時の記憶なのだと、わたしは感じた。

これはあくまでわたしが推測したこと。
ほんとうかどうかはわからない。

ただ、神様の記憶がわたしの中にも流れ込むようになったとするならば
それはつまり、今まで以上に自分の神様と繋がったからなのではないかとわたしは推測した。


ふしぎな白昼夢が浮かんでくるようになってから

湖を目にすると心の奥深くが反応する。
湖を題材にしたホラー作品は、引き寄せられる。

英国の風景が恋しい。
郷愁を感じる。

苦しくて、哀しくて、恨めしくて、美しい。

心の奥の奥のずっと奥で泣いている気がする。
蔑まれ忘れられ湖の底でひとり眠ることを選んだ誰かの涙。

自分の経験かのように心に浮流するものがある。

そうして感じたこと。神様と繋がるというのはけして順風満帆を意味する訳ではないのだということ。

いつか読んだことのあるエッセイで神様と繋がった人は物事がスムーズに進んでいくと書いてあった。
そこで書かれている神様とわたしの神様はそもそも違う神様だった。



わたしが今、美しさを感じるものは
暗くどろどろとしているものが多い。

弱さ、孤独、過ち、後悔、恥、罪の意識など

暗くどろどろとしたものの中で
良心の光を見出している。

汚れの中に美しさを見出すとき、
感じたことのない安息を覚えることがある。

汚れの中でしか見つからない何かがあるのだと思う。

もしも、わたしの心に湧いてくる心象風景が事実であるならば
彼の最後は凄惨だったかもしれない。

彼の生き方は擦り傷だらけだったかもしれない。

だけど彼には確かに生きた記憶があり、その記憶の中には人々のために幸福を願い、もがき、苦しんだ姿があったのだと思う。


ほんとうのことはわからないけど
理解を超えるという理由だけで
むやみに否定はされたくない。したくない。


神学にも興味があるから履修するつもりだけど
コミュニティに属すのは得意じゃないから
何かを信仰はしたくない。

だからわたしはわたしの神様を信じていたい。


わたしの神様は
わたしといっしょにいるのだと
信じている。

わたしとって彼が希望であるように
彼にとってわたしも
そうなのだと思う。



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