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道端に1000円落ちてた。

こんにちは。
今日メルカリで1000円で売れた本を発送するためにコンビニに行く道の途中で1000円札を見つけました。

裸のまま4つ折りでぽとっと落ちていました。
周りを見渡しても車ばかりで誰もいません。

置きっぱなしにしていても何もならないのでとりあえず拾いました。
コンビニに行くまでの道で僕の手には本と紙しかないのに、そこには明確に2000円という価値を感じることができるというのはとても不思議な感覚でした。

コンビニに行っていったん家に帰り、1000円をどうするか考えました。
実際1,000円くらいならネコババしちゃってもばれないでしょうし。

でも1000円でできることってたかが知れてるんですよね。
ちょっと旨いランチ食うとか、+500円出して映画見れるとか、消耗品の足しになるとか、それくらいしかないですよね。

それらのことを何の努力もせず不意に拾った1000円でしようとするとなんとなくもやもやしそうで辞めました。

拾っただけなのに。何も悪いことをしているわけではない。
落とした人が悪いのに。あああ。

これをラッキーだと思える性格だったらもっと生きやすかっただろうなと心底思います。

というわけで猛暑の中歩いて交番まで行きました。
お巡りさんも昼飯を食っていました。
忙しい時間に1000円とかいうはした金を持って行ってしまい本当に申し訳なくも感じたけど悪いことはしていないから問題なし。

交番につくと、落ちていた場所、時間、どんな風に落ちていたか、住所と電話番号と名前を書かされました。
取り調べされている感じで不思議でした。

書類を一通り書き終わると取得物件預り書というものをもらいました。
3か月以内に持ち主が現れず、連絡がなかった場合警察署に行ってこの紙を渡すと1000円がもらえるそうです。

ここでもらえると初めて気持ちよくこの1000円を使えるのかもしれませんね。

もし受け取りがめんどくさかったりいらないと思っている場合は無視してもいいそうで、その場合は国庫という所に行くそうです。

落とした人が見つかるといいですが実際裸でお金を落とす時って大体気づかない内にどっかいってたって感じですよね。

詳細に○○の○○で〇時に落としましたって覚えてたらそもそも拾ってますしね。

1000円で1つの話のネタを買えたと思うとまあよかったのかなとも思います。悪い気持ちはしません。

とはいっても1000円。とても迷う値段ですよね。
これが5000円だったら貧乏大学生にとっては大金です。ネコババの可能性も大いにあります。
10000円だったら?怖すぎて届けてしまうかもしれません。

ただの紙にここまで精神を揺さぶられることになるとは。
恐ろしやお金の力ですね。おっかない。

日常の中の小さな非日常の話でした。


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