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【雑文】インターネット芸人に憧れた1年

インターネット芸人に憧れた1年だった。

彼を知ったきっかけは忘れてしまったが、教養に裏付けされた骨太な主張と、切れ味の良い文章やコンテンツにすっかりハマってしまい、通勤途中や仕事の休み時間に彼のプロデュースするPodcastを聞いて過ごす日々が続いている。
インテリを自称する彼を見て、自分も少しは賢くなりたいなと影響を受けるのに時間はかからなかった。インプットがしょぼい人間はすぐに影響を受けてしまうのだ。


さて、インテリに近づくにはどうすれば良いのだろう?
ヒントは以前彼がやっていたPodcastの中にあった。日本一面白いブロガーと対談した回で、「アウトプットを前提に本を読むと良い。創作を通して自身の血肉になる。」みたいなことを言っていたのだ。
こうして私はnoteを初めた。インプットがしょぼい人間はすぐに影響を受けてしまうのだ(2度目)。



それから1年が経った。

noteを初めて気づいたのだが、よく「1ヶ月連続投稿を達成しました!」みたいな、それ誰が興味あるん?みたいな記事を目にすることが多々ある。マジで多い。
1ヶ月てお前……付き合いたてのカップルじゃないんだから……。それとも、1ヶ月でnoteに運命的なものを感じてしまったのだろうか。ナポレオンっぽいねぇ〜と言わざるを得ない。

ちなみに連続投稿オメデトウ記事を覗いても、特に感想を持つことはない。大体『アフロ田中』のいつもの顔になって、そっとページを閉じて終わる。

なんかゴメン……:『子育てアフロ田中』より引用 のりつけ雅春著



比べて、私はnoteを初めて1年が経った。単純に12倍エライ。


やったぜと誇らしげになっても良かったかもしれないが、冷静に考えると1年で私が書いた記事はわずかに25本。1ヶ月連続投稿をしている人は30投稿以上しているわけで、私は彼らの80%以下の成果に留まっている
無能ここに極まりといった趣がある。植物だったらゲノム解析されていたかもしれない。



知らないことを知るのはツラい

今年読んだ本は40冊だった。これまで小説以外の本を全く読んでこなかったので、自分としては割と多く読めたように思える。しかし、本質本に紛れて中身がふわっふわのワタアメ本も含まれているので、なにごとも物事を量では語れないなことを実感している。決して、連続投稿に負い目を感じているわけではない。

ちなみに漫画の方は250冊くらい読んでいた。
こちらは量でイキりたいのに……いつだって人生は上手く行かない。

しかも肝心のnoteは、彼の書式や主張を真似て作成した二次創作に留まっている。もちろん出来は遠く及ばない。パリティビットが意味をなさない品質である。もしこんなものが御本人に読まれてしまったら、きっと『アフロ田中』の顔になってしまう。


こんな感じで、インターネット芸人でありインフルエンサーである彼に憧れるカツレツみたいに顎髭を生やしていた私の1年が終わろうとしている。この1年を通じて、私はなにか成長したのだろうか?

分かったことは、私が何を知らないかも分かっていない人間ということだった。月並みだが、いろんな文章に触れることで、自分が世界を捉える解像度が足りていないことに気づいた。
自分の無能さを知ることはツラい。今まで勇気を出さずに漫然と生きてきたツケを払わされている気がする。きっとこんな日々がこれからも続くだろう。

それでも今年は有意義な1年であったように思える。本を読むことも創作することも面倒くさくて仕方なかったが、出来上がった記事を読み返すことはそれなりに面白かったし、内省するという習慣も少しは付いた。

おかげさまで、勇気づけられる言葉にもいくつか巡りあえた。

『バーナード嬢曰く。』1巻より引用 施川ユウキ著


これからも本を読んでいければ良いと思う。アウトプットは大変だけど、不定期に続けられたら幸いだ。
これからの意気込みを語って終わりに出来れば良いのだけれども、それを記すにはあまりにも余白が足りない。

ということで終わり!



余談

1年中楽しませて頂いているお礼も兼ねて、彼の書籍を予約しTweetしたところ、有り難いことに、ご本人様からコメントを頂けた。

えっ……

あと地味にnoteたくさん拝読しています!



えっ・・・?



ご、ゴメンて・・・。



参考文献

今回の記事は以下の書籍を読まないと半分以上意味が分からなかったと思う。買おう。


良いお年を! また来年!

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