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自分を形づくるもの

自分はこういう人間だと自信をもって言える人はどれくらいいるだろうか。

自分の核となるものやそれを肉付けする要素などを僕は明言することができない。社会人になって10年近く経ち、その間、主に仕事の知識や経験値は増えたが、これは僕を構成する要素とは少し違うと考えている。いわば、養殖の何かだ。もう少し時間が経てば、自分に馴染んだものとして感じられるのか疑問だ。

僕が認識している限りだと、中高生ぐらいで物事の考え方の基礎のようなものはほぼ出来上がっていて、今とそんなに変わらないのではないかと感じている。

人間の根本的な部分は人生の最初期の段階で形成されるというのは、三つ子の魂百までということわざがあるようにあながち間違いではないのだろう。

僕は特定の誰かをロールモデルにして生きてきたわけではないが、少なからず誰かの影響を受けているのかもしれない。自分ではその認識はほとんどない。

小さい頃に何かを経験したことで、自分の好きなものや嫌いなもの、得意なものや苦手なものに多少は気付け、その後どのように生きるかの道標になっているとは思うものの、あてもなく彷徨っている自分がいる。

ただ、過去の経験が今の自分自身を形づくっていることは間違いない。微々たるものかもしれないが、自分は何かしらの成長を遂げてきたと思っておくことにする。




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