その嫌われたくない気持ちが依存心を育てる
恋人が自分にどう接してくれるようになるかを決めるのは、他ならぬ自分の言動だよねってお話です。
初めて出来た彼女との関係性に悩む
彼女が初めて出来て真っ先に思ったことは「どういう距離感が適切なんだ?」ということでした。
メールの頻度は?
電話はどのくらいの時間かける?
デートの回数は?
自分の時間はどうやって確保する?
何せ今までずっと男子校で育ってきており、身近にいる同年代の女性といえば暴君姉のみ。しかも思春期真っ盛りの男子高校生に彼女ですから、頭の中はピンクなことばかり。
がっつきたい下心を全面に出すと嫌われてしまって真なるご褒美にありつけない、と考えた結果、童貞だったにも関わらず「女性経験?あぁ、あるよ?普通に。」という爆死ムーブをかましました。
そんな私の戯言を真に受けた元彼女は「私は初めてで全然分からないから、色々教えて欲しい!」と言ってくるのでした。
今でも苦々しい記憶として残っているのですが、初めてホテルへ行こうと予定を立てた時、その日までにゴムの付け方を必死に調べて動画などで確認をしたものでした……大蛇足ですね。
嫌われるのが怖い小心者の私
私は兎にも角にも嫌われることが怖いタイプです。
それが初めて出来た彼女であれば、なおさらその気持ちは強くなっていきます。
ある時のデートでファミレスで食事をしていた時のことです。
トイレへ行く際に「ねぇ、何で携帯持ってくの?やましいことあるの?」と聞かれました。
当然そんなことのない私は「いや、ないよ。じゃあ置いてくね。」と言ってトイレへ立つのですが、そこが地獄の始まりでした。
トイレから戻ってきたら元彼女が私の携帯を操作していたのです。
流石におかしいだろう、と思い問いただそうとすると「パスワードかかってて見れないの、これ解除してよ。やましいことないなら見せてくれるよね?」と迫ってきたのです。
抵抗感があったので拒みましたが、元彼女は「ほら、私の見て良いよ。だからアナタのも見せて?」と笑顔で迫ってきました。
異常なことだとは分かっていたのですが、嫌われるのが怖かった私はそれを承諾し携帯のパスを教えてしまいます。
歪みのその先に待つもの
その後は様々なパスワードを開示するように要求されました。
当時流行っていたmixiのパスワードやメールアドレスのパスワードなどなど……
さながら共有アカウントの様な感じになっていきます。
今考えれば最初の携帯を無断で見ていた際にきつく注意すれば良かったのですが、関係性が壊れてしまったらと思い衝突を避けてしまったのが始まりですね。
頼めば断らない、押せばいける、そう思われてもおかしくない行動を私がしてしまったのです。
その後も言われるがままに行動をし、関係性は共依存状態へと悪化していきます。
無茶な要求は私から離れたくない気持ちゆえだ、と思い込み、メールの頻度を増やし、会う頻度を増やし、周囲から少しずつ孤立していきます。
親や友人に指摘されても、我々の関係性が理解できないなんて!とさらに意固地になって共依存を悪化させていきます。
相手のために、という甘い妄想
嫌われたくないという気持ちから出る行動は簡単に関係性を狂わせます。
付き合い始めはこんな子じゃなかったのに……と思い悩む方々、その原因はもしかしたら我々にあるのかもしれません。
その行動、本当に相手のためになっていますか……?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?