かぶとむし

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ライブハウス・タイムリープ

出会ったのは中学2年の時だった。 友達に薦められた5曲。声があまり好きじゃなかった。 でも1曲、歌詞が良くて何度も聴いた。 そのうち声も好きになって、気づくとウォークマンには全CDが入っていた。 あれから10年。ずっと追いかけてきた。 幾度目かのライブ。お決まりの合いの手ももうすっかり体に染みついている。 全力で手をあげる。飛び跳ねる。歌う。エネルギーを受け取って、使い果たす。 でも――。 遠い、遠すぎる。3階席の最後列。 ファンクラブ先行も外れ、アルバム先行も

    • そのさよなら、代行します (あらすじとプロット)

      ※脚本が間に合わなかったため、あらすじとプロットのみとなります。 〈あらすじ〉 伊達圭人は依頼人の代わりに別れを告げる、さよなら代行の仕事をしている。 しかし本当は、たった一冊単行本を出しただけの売れない小説家。 このままでいいのかと悩んでいたある日、新米記者の葉山茜が取材をしにやってくる。しかし締め切り前で焦っている伊達はきつく断る。 後日またやってきた茜は、取材ではなく恋人へのさよなら代行をしてほしいと言う。 が、しかしそれは体験談として記事を書くためについた噓。恋人に

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