2022/09/01

「アフター5の過ごし方というのに人となりは現れるもので、ジムなり飲みに行くなりで有意義な過ごし方をしている人間は顔つきが精悍であり友達も多い。反対にアフター5はちんぽをキンタマに擦りつけたりYouTubeで実況動画を延々と見ている人間の顔というのは締まりが悪くちんぽも臭い。ちんぽが臭いと人も寄り付かないので必然的に友人も少ないのではないだろうか。おいおい、自由な時間の使い方くらい人に揶揄される覚えはないぞと思ってみても、やはりちんぽをキンタマに擦りつけているだけではなにも生まれず筋肉も育たないものですからなにかしなければいけないと思ってしまうのは至極当然なことなのかもしれない。
なにかの小説に「100円の物を1つ万引きされたら、それを取り返すのに100円の品物を10個売らないといけない」と書いてあって、万引きに対する感想以前に失うのは容易く得るのは難しいなのだなと思ったのだが、筋トレをせずに地球防衛軍6をしているとこの言葉が反芻してきて俺の筋肉は今にも失われていてこれを取り戻すのには倍以上の時間がかかる...と頭の中で嫌な気分なってしまう。だからと言って俺が地球を救う手を止めるわけもなく、今回の地球防衛軍はほんとにストーリーが熱いですねという感情が結局は頭を支配する。

筋肉というものを身に着けたって一体全体それを何に使うんだと思ってしまうのも俺が筋肉に対して真っ直ぐになれない要因でもある。筋肉をつけATKの数値を上げたところで俺の明確な敵とは上司か嫌な取引先くらいなものでそれらをムキムキの筋肉で一刀両断、窓からぽいと投げ捨てたところで俺に待っているのは会社からのアッパーカット一閃の解雇通知であり俺が上げるべきはATKではなくINTの数値であることは明白なのだが、でもやはり筋肉を身に着ける最大のモチベーションは人に見せつけることにあるんでしょうね。やはりムキムキになったら人に見せて褒めてもらいたいですよね。人間というのは色々言うてますがやはり脚光を浴びることが目的であり、ムキムキは脚光を浴びやすいですよ。ちんぽは人にシコってもらわないと意味がないのと一緒で、人間というのは人との繋がりの中で生きる生き物であり、人というのは俺もそうですが承認欲求塗れた愚かな生き物...何が言いたいかというと将来は田舎の小さな町で人気のパン屋さんになりたい...

魔女の宅急便のパン屋の旦那さんは理想的なパン屋さん像をしている。俺もあのような寡黙でムキムキのパン屋さんになりたい。彼のムキムキは恐らく意図的に作ったムキムキではなく、仕事の中で自然と作り上げられていったムキムキなのでしょう。そういうのがいい。必要に駆られてする筋トレよりも、日々の戦いの中でムキムキになっていきたい。ベルセルクのガッツみたいな...。なにかないですか、楽にムキムキになれる方法は。時間がある時は地球を守っているのでそれでどうにかムキムキにしてもらえないだろうか。」

パーソナルトレーナーに対してここまで言ったところで、彼は脇にあったダンベルのシャフトをおもむろに掴みそれで俺の頭を殴ったのです。

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