2022/04/21

悩んでもどうしようもない事や仕事の不満などはあまり考えないほうが身の為であると分かっているのだが、どうしても自分の中で消化できなくて「やっぱ…つれぇわ…」となってしまう瞬間は人生には何度かある。極度に努力や労働を嫌う俺ですらそんな事を思ったりする。俺の仕事はほんとに意味がなく、金が発生している以上意味があるんだろうと思うでしょうがほんとに意味がないから不思議。一応仕事しときました、すいやせん。といった感じで毎日仕事を終え、こんぐらいあげとけば辞めないでしょ。といった程度の給料を毎月貰い山手線の中では平均的な社会人ですという顔を右に倣えで俺もする。特段として今の待遇や社内環境に不満があるわけでもないのに、なんとなく昔ナゴヤドームで会場誘導のバイトした時を思い出してしまう。あのバイトは忙しくて疲れたけどなんとなく記憶に残っている。時給1500円。かなり割のいいバイトだったし、会場スタッフなのでなにかのアイドルのライブも無料で見れた。貴重な経験だったと、訳の分からないまま進む今の仕事を捌きながら頻繁に思い出してしまう。

顔出しでAVに出てSEXすれば1本10万円もらえるという宣伝ツイートを見た。月に2.5回働けば俺の給与と大体同じだ。いいなーと思う反面そんな楽なもんじゃないと思う俺も当然いる。そもそも雇われるかも分からないし、コンスタントに収入があるわけではないし、SEXもやりすぎると飽きる。AV出てるからってSEX好きだと思ったら大間違いだと昔誰かに言われた。葬儀屋がお葬式好きだと思うか?って論調だった気がする。でも葬儀屋はSEX好きだと思う。

働いたらオートロックの家に住みたいと強く考えていた。田舎に住んでいてオートロックなんて知らないガキだったが、中学の時に越してきて仲良くなった平原君の家がオートロック付きの玄関でそれにいたく感動したものだ。俺も一人暮らししたらオートロック付きの家に住もうと思い、上京してからオートロックのマンションに住んだがオートロック機能は専らコンビニに鍵を持たずにいった俺を締め出すことでしか効果を実感できず、ドデカミンとあんドーナツを手にぶら下げた半袖短パンのデブには過ぎたものだと知った。
働く意味というのを消失したのはその頃からと言ってもいいかもしれない、憧れだったオートロックが敵に回った。正に「憧れは理解から最も遠い感情だよ」ってやつだ。主語をデカくして語りますが、俺たち同性愛者で端から結婚など考えていない層は、仕事の意味を他者の中に見出すのが難しい。配偶者や子どもといった存在が限りなく希薄なせいで責任感を持って仕事をするモチベーションが生まれにくい。下手したら一生、原因はよく分かりませんが...みたいな仕事をしてしまう可能性だってある。

AVに出て体で稼ぐのもバイトや契約社員で生きていくのも全然生きやすい世の中だと思う。ただどんな仕事にも苦労はあって、AVも結局は自営業的な客商売だしバイトもバイトであーめんどくさい、俺バイトなのに...って思うこともある。そこらへんを幸せそうに歩いてる犬にだって好きだったおもちゃがボロボロになったから捨てられたとかご飯がまずいとか色々苦労はある。どこにいってもなにかしら苦労はあるんだろう。じゃあ、陳腐な考えかもしれないが失って気づく大切さを考えて今やってる目の前のことをとりあえずやってみっかと思って生活するのが苦労少ないんじゃないのかなと思います。あとは体調とか車とかに気を付けて健やかに生きていければいいんじゃないでしょうか。そう思うことにします。知らんけど。


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