2022/12/16

先日KO-VIDEOのBUMPレーベルである「ヒロシ先生の行列のできる入れ喰整骨院」を今更ながら購入、鑑賞したので感想書きます。

まずPART1の複数パート。まずもって複数パートを最初にもってくるという荒技をこなしているのが驚き。通常のAVで1人の男優をメインとしている場合はオナニーシーン→スタッフとの絡み→複数という段階を踏んで言わばエロの濃度を上げていくのが主流だ。
今回は企画物のストーリーの流れから複数パートを最初に持ってきたのだろうが、こういったセオリーを破壊する流れはAV業界においても顕著なのだろうか。
内容としてはかなりエロくシコらせて頂きましたというところだが、しかしこのAV、男優が全員ハイレベルである。KO-VIDEOはその他レーベルにおいても男優のクオリティが高く、AV業界のマリオン・ドハティが在籍しているのかと思うほどである。
今回のメイン俳優、「ヒロシ」「たける」(敬称略)は言わずもがなだがPART1から出てくる「けんご」「せんじゅろう」もかなり顔面レベルが高い。全国大会レベルである。
そして本編でも目線ぼかしが入っているがPART1に登場する名もなき整骨院スタッフの人もかなり盛り上げ上手かつ良い身体をしている。こういった人数合わせの出演者は制作会社のスタッフが兼ねることが多いと思っているが、なのにイケている。SEX採用だろうか。
PART1だけでもかなりの満足感だが不満を一つ挙げるとしたら、引きの画が多く少し物足りなさを感じたところだろうか。複数、整骨院での施術中での…という設定もあってかどうしても引きの画面作りが多くなるのも当然であろうというところだが、個人的にはもっと接写でちんぽが見たい。引きの画面は盗撮感を演出しそれだけで意味のある撮り方となるが、昨今のOnlyFansなどの個人作成AVでは機材や手間の関係上で俯瞰、引きの画作りばかりで少し食傷気味というこちらの勝手な事情もある。
AVはSEXを撮影するという性質上どうしても長回しでの撮影が多くなるが個人的にはもっとカットを切り替えていっても良いのではないだろうか。AVをじっくり見ない人が多い原因はやはり同じカットが続き冗長に感じるせいもあると思う。トニー・スコット並みの緻密なカットを繰り返せば長いSEXシーンにも物語性が生まれるはずだ。カット割りが多すぎると男優の撮影時のモチベーションが保てないという問題は度外視して話しています。

PART2は「ヒロシ」と「けんご」の絡み。ここでは男優の演技に注目して話したい。「ヒロシ」は同レーベル別作品においても多数出演する人気モデルであるが、彼の特徴はエロすぎる顔や身体にあるのだが演技力にも一定の評価があると感じている。企画物AVにおいての男優の演技力は時として演技専門ではない人間が演じることにより演技力について揶揄されることもあるが、彼の演技はほんとに丁度いい。映画みたいなカット割りをしろと言った直後に言うのも申し訳ないが、ことAVにおいてはメリル・ストリープのような演技力を持ってこられるとそれはそれで浮く。演技とSEXは二律背反の関係にあり、演技が達者だとSEXにまで演技がかかっているのではないか?という疑念を生んでしまう。しかし「ヒロシ」の演技力は正にSEX誘う時のあのたどたどしい口調じゃん、といった具合で完成されており企画物AVでして欲しい演技をしている。真の演技力とは役者の個を消し物語の背景に溶け込ませることと言われているが、その点で言えば彼の演技はSEX前の演技としては100点。あーSEX誘う時ってこういうちょっと演技がかった事言っちゃうよねというあるあるを完全再現している。俺はAVでモデル同士が話してるとこが好きなので正直インタビューでもシコっています。

PART3は「ヒロシ」と「タケル」の絡みとなる。「タケル」と言えば同レーベル別作品の「ガチポ盛りエロ酒場」においてビールの空き缶にピントを合わせバックで正常位のSEXを映すという120点の画作りをしていた作品に出演していた男優という記憶が新しいが、彼の魅力はもちろんそのエロすぎる顔と身体であるがそれ以上に彼のAVへの姿勢にあると思っている。これは実際に出演している作品を見てもらった方が早いが、彼はとにかく演技をしない。カメラの前にありながら全く自分を繕わないという事がそんな簡単に出来ますかという驚きがまずある。「ヒロシ」が個性を消し作品に溶け込む役者であるならば「タケル」は個性で作品を盛り立てる役者である。AV業界の柳楽優弥と言っても過言ではない。
しかも「タケル」の凄いところは時々目線をカメラに振ってくるのだ。カメラ目線ですよ。企画物でありながら易々と第三の壁を破壊してくるそのあどけなさにも思わずパンチを食らわされた。映画のような〜とか物語性が〜というのを連呼しておきながらカメラ目線を容認するんですか?という声が聞こえてきそうだが、今俺は映画じゃなくてAVの話してんだよ!!評論家気取りは帰ってくれ。

先ほどから書いてることがFANZAで一人称「小生」でAVの口コミを書いているおっさんと同じであるが、俺はもう立派なAVに文句言うおじさんなのでその通りでございますと言うしかない。皆さんも良かったら最近見たAVの感想でも教えてください。
では。

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