高い本を買う、心が満たされる
先週のはじめに体調を崩して以来、先週はずっと体が重たく鈍かった。
そんな時に送られてきたメッセージ。
「キャンセル料かかりませんでした」。
体調不良真っ只中、送られてきた父からのLINE。
パートナーと行く予定の旅行は、どうやら、私の体調不良で中止になったらしい。
もちろん、私の体調を心配してというわけではない。父自身が濃厚接触者になるかもしれないという理由らしい(結果的に私は流行病ではなかった)。
わざわざLINEで報せてくれて、Thank you(^_^)
全力の既読スルーをさせていただいた。
私の体調を心から心配してくれるのは、友人だけで、弱音を吐ける友人がいることで私は救われた。ありがとう。
そんな鬱々とした気持ちを追い払うかのように、先週は本を沢山買った。
本を読むのは好きなのだが、本を買って集めるのが何より好き。
本を買うことが趣味になっている。
さて。通常、本の価格は、単行本でだいたい1,000円から3,000円。文庫本になると、500円~1,000円くらいかな。
3,000円を超えてくると、「レジへ向かう」、「カートへ進む」道が険しくなり始める。
しかし、どうしてもほしいときはある。
そして、ちょっと高い本を買い、それを手にするとき、心が満たされる(まだ読んでいないのに)。
本が高い価格になるのには、それ相当の理由があると思う。
装丁のコスト、制作過程のコスト、出版部数が限られているなどなど。
いずれにしてもその本を出版させるため、制作にかかわる人々のエネルギーが詰まっているに違いない。
そんなちょっと高い本。前々から購入したいと思っていたものが2冊あっただが、購入することを躊躇っていた。しかしここ数日、心が荒み始めたので、自分のご機嫌をとるために思い切って購入してみた。
購入した本たち。
1冊目は、
「世界のディズニーパーク絵地図 夢の国をつくるための地図と原画」(玄光社)お値段は、3,850円(amazon)。
とあるYoutuberのルームツアーで紹介されていて、一目惚れした1冊。
開発当時のラフや、過去の俯瞰図、コンセプトアートなど、貴重な資料が満載。
人生で1度、東京ディズニーランドにしか行ったことがない私だが、ディズニーパークが大好き。時間や費用、行く相手がいない(悲しすぎる理由)などの問題で、現地に行くことができていないのだが、メディアでパークが特集されていると必ずチェックするし、定期的にYouTubeでパレードの動画を視聴している(誰が見たっていいじゃないか)。
そんなディズニー好きはもちろん、「地図」好きにもおすすめ。広告の観点からも興味深い資料が多いと思う。
2冊目は、
「東京の生活史」(筑摩書房)お値段は、4,620円(amazon)。
こちらは発売前から欲しいと思っていたのだが、なかなか購入する決断ができないまま、ようやく買えた1冊。
説明の通り、東京に住む150名の聞き手と150名の語り手による、膨大なインタビューが収録されている。
ネット注文し、梱包をほどいて実物を見た時、想像以上の厚さと重さにびっくりした。ここに150人分の生活の断片が詰まっていると思うと、さらにずっしりと重さが伝わってくる。
この本の企画にあたり、まず聞き手を一般公募されて、聞き手が語り手を自ら選んでいるとのことで、その関係性も興味深い。1人にかける字数も限られているため、本当に断片しか知ることができないのだが、それが喫茶店の隣の席でインタビューを盗み聞きしてるような感覚で面白い。
ゆっくり、じっくり、拝読させていただきます。
ちょうど、この本を購入した直度に、編者の岸政彦さんがこんなツイートを。
これは、熱い。
さて、今日も生きていく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?