最後の晩餐、その後②〜木曜夜に足を洗われる弟子たち〜 ヨハネ13章
コニツワ〜
今回このコミックはマルコの福音書14章(12弟子の中のマルコがイエスとの時間を書いた記録)を中心に描いていたので描き切れなかったのですね。聖書は旧約聖書は39冊、新約聖書は27冊で全部で66冊の本が数千年かけて人の手で書かれたので全ての本がイエスに関して描いていて矛盾が何一つないのに、それぞれの視点で描かれているから面白いんですよね(興奮!
※今回のnoteはまじめのまじめです。おもしろ解説は他note記事がおすすめです。
最後の晩餐についてのコミックはこちら
足を洗うってナニソレ珍百景?
という記述が旧約聖書にあるように、イスラエルには足を洗う習慣があったのだろうと推測できます。きっと砂埃舞う乾燥した地域だから、つま先から足首あたりまでは細かい砂の粒子で汚れていただろうし、足を洗うときっとすごく気持ちがよかったのではないかと思うんです。
イエスの足を洗う女性マリア
パームサンデーにイエスが弟子たちと食事をしている時に、香油を持つ女性マリアがやってきて、イエスの足にたっぷりかけて自分の髪で拭い洗う描写がヨハネの福音書12:3にあるように、敬意を払うために目下のものが目上のものの足を洗う習慣もあったのかもしれないと考察できます。おそらくそれはイスラエルか中東地方のおもてなしの方法であったのかもしれません。
その時もイスカリオテのユダは「そんな高価な香油を一気に使ってしまうより、売って貧しい人に施しにした方がいいのに!」などとブツブツ文句を言います。本当に人間らしい人ですね
イエスが弟子の足を、洗う!?
ここで驚きなのはイエスが弟子の足を洗うエピソード。イスラエルには目上の人の足を洗う敬意の表し方があったにせよ、彼らは弟子と先生の関係。当時の中東は身分や上下関係が今よりもずっとずっと厳しかった時代です。まさか先生が弟子の足を洗うことなんて想像もできなかったでしょう。弟子ペテロもびっくりして「私の足は洗わないでください!」と言うと「私があなたを洗わなくては、あなたは私と関係ないことになります」とイエスは答えます。
どあつかまペテロっち
上着を脱いで手拭いを腰につけて足を洗う気満々のイエスを前に、ペテロは恐れ多くも一度断ったのに「では足だけではなく手も頭も洗ってください!」とイエスに頼みます。イエスにサラリと諭されることになるのですが、なんと厚かましい信仰でしょうか!(!)普段厚かましいとはポジティブな意味では使われないことが多いですが、この件に関してはもうすごく素晴らしい信仰、私も厚かましく神様に祈り求める姿勢を忘れずにいよう!と励まされるエピソードです。
先生が弟子たち全ての足を洗った真意
イエスが弟子たちの足を洗った真意は、ヨハネの福音書につづけて書かれています。
ここで説明しているのはきっと、「謙遜」「互いに仕えあうこと」「絶対的な上下関係の存在」です。
まず、主自身がひざまずいて、弟子たちの足を洗うことは謙遜を象徴していると思います。上に立つものはそうあるべきであるという模範であり、その実践です。
次に互いに足を洗い合うべきだと諭しています。これは、実際に足を洗いあえと言っているわけではなく、常にお互いに対して仕える心が必要であるということだと思います。
最後に絶対的な上下関係の存在。これは、このように謙遜な主人こそつかえるべきリーダーであり、謙遜な主人は柔和であるから、どんな無礼も許すように見えるけれども、そのリーダーこそあなたが心から仕えるべき存在で、その絶対的な上下関係を見誤ってはいけないという意味だと思います。
ユダを諭すイエス
手も頭も洗ってくださいと懇願するペテロに対して、「みな、足を洗わずとも全身きよいが、すべてのものがきよいわけではない」と、ユダが裏切ることを示唆していたイエスはすでに、ユダが自分を裏切ることを知っていました。
この後おこる悲惨な出来事を知るイエスはここで、ユダに「あなたがしようと思っている通りにしなさい」と浸したパン切れを渡しながら言い放ちます。弟子たちはユダが持っていた貨幣の音がする袋を見て、「祭りに必要なものの買い出しか」「貧しい人への施しに行くのか」と思ったそうです。(ヨハネの福音書13:29)
ユダはイエスに言われるまま出ていきます。
ヨハネの福音書13章には、この時サタンがユダに入り、イエスを裏切ろうとする思いを与えたと書かれています。
悪い思いは、神からではなく、サタンからくるのです。
また、サタンさえも、神の完全な支配の中にあり、預言の成就のために用いることができる神の偉大さを賛美します。
いつか結婚式ができる日が来たら、夫と娘と、お互いに足を洗うことで式をスタートさせたいと思ったもちマでした
God bless! -もちマ
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