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金継ぎ -kintsugi- 〜神の御業を体現する芸術〜

金継ぎに至った経緯

 2月某日、朝起きて夫婦でキッチンに向かい、昨晩夫のはちみつ氏が洗った食器をもちマが食器棚に返しながら、仕事に出かけるはちみつは朝ごはんをレンチンしながら…

パリーンン!ピシィイ!!


上:私、下:はちみつ

この忙しい朝の時間にこんなことある…?その日はちょうど不燃ゴミの日だったのではちみつを送り出しそのまま袋に入れてポイ。しかし…!

「ただいまー、朝出したお皿、収集してもらえてなかったよ〜」はちみつとともにまさかの今朝割れたお皿も帰還…!袋には「これは市の不燃ゴミの袋ではなく透明な袋に入れてください」

その後、幾度となく市のゴミのルールを確認して捨てるものの帰ってきてしまうお皿…

半ばホラーみ(!)を覚えつつ次のゴミの日を待つことに。

お気に入りの皿が割れるまで…?

 アトリエひと匙様のインスタアカウントの投稿がオススメに表示され、とりあえず保存。「以前から金継ぎは興味あったけど…まさかね?」割れたお皿は以前ルームメイトがディスカウントショップで買ってきた5枚で100円のお皿。1枚20円。「金継ぎはこだわりのお皿でやってみたい!」と思っていた私は意地でも20円皿は思い出さない。絶対思い出さない。

「金継ぎはお気に入りの皿が割れてから申し込もう」と決意。この時は教室、というよりいつか職人さんに依頼しようという気持ちでいた。

ところがどっこい「おかえり、20円皿」

 なんということでしょう。20円皿はまた帰ってきてしまいました。「これも何かのご縁(?)だし…、洗濯室にしまっておくか」と捨てることを諦めた瞬間、「待てよ…?」

 元々、金継ぎをしてみたいと思っていたのは「砕かれた者を大いに用いる神の性質」を金継ぎに感じていたわけで、それはもしかして20円皿のように取るに足りない存在でさえ、神は愛しているのではないかと。そしてこの聖句をふと思い出し…

きょうは生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはずがあろうか。

マタイによる福音書 6:30

 思い立ったら吉日、なんだかすごいこの聖句を体現できる気がしてきた!早速問い合わせ!「なんぼでも出すゼ!」金継ぎ修復のお見積り、た…たっけえ〜!

濱元師との出会い

 見積もりも出していただき、予算はオーバーしてた(!)けどどうしてもこの20円皿が輝く姿が見たい!と即依頼。

 実際に20円ズを持ち込み、何度も帰ってきたり、聖句を思い出したりの経緯もあり、お話しすると「コミックで投稿したいなら、これ、教室通った方がいいんじゃない?」と濱元師。「予算も半分くらいで抑えられるし。」は、ははは、濱元師!?もしかして予算オーバーだったの気づいていた!?

教室終了後、検索してみたら、すごいパワーカップルだった!

 金継ぎ教室中、お二人の浮世離れした佇まい、教室の居心地の良さ、なーんの疑問も持たずいたのですが、いざ教室が終わると…

「寂しい!」「もう来週から会えないなんて!」

そして、ググってみた。

金継ぎをレクチャーしてくださった濱元師も、奥様も、

すごい人だったーーーーーー!!!!ッカー!!!!
その経歴を態度にも出さず、ふんわり接してくださって、なんでも褒めてくださって…

なんて素敵な方々だったんだー!!
4回完結の金継ぎ教室だったけどもっと会いたい…と、修了後2日目にしてロス。

ほんとざっくり!金継ぎの作業工程

※ここで紹介する作業工程は、プロの作家さん濱元師がお皿の状況やその時期の湿度など様々な環境を考慮して指示を下さった工程です。

【インスタの投稿】

神の御業…!泣いた

 ↑写真5,6枚目

金を撒く瞬間、「割れヒビ20円ズ」ではなくなっていく姿、徐々に輝きを増していく姿に感動…!

シオンの中の悲しむ者に喜びを与え、灰にかえて冠を与え、悲しみにかえて喜びの油を与え、憂いの心にかえて、さんびの衣を与えさせるためである。こうして、彼らは義のかしの木ととなえられ、主がその栄光をあらわすために植えられた者ととなえられる。 

イザヤ書 61:3

そして、ついに磨きをかけて金ピカになった姿に…!涙…!

わたしの目には,あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。

イザヤ書43:4(新改訳)


サポートいただけますと感謝です。ーおもちみつ