ビビリログ002

長年連れ添った腰痛とのお別れができると思った
あの日から1週間と半分が過ぎた。

私は今も、痛みと共生している。

背中を切り開いて、痛みの原因を取り除いてもらえると思ったあの日。

クソバカデカ待合室で予約していた時間を大幅に上回り通された診察室。

初診で手術とかないからwと小馬鹿にされ
痛みを訴えるも まぁ、ああ、そう、だよね 程度のリアクション。

そりゃ、毎日おんなじようなヤツを何人も診るから
そうなるのも理解できるが、当事者としたら人生の一大事なんだよ。

町医者に処方された薬が効かなくて、痛みが引かない話をしたら、
あーあー、体が大きいからねぇとか巨漢いじりですか?
大病院の診察って人権とかない感じ?ひくわ。
好きでデカくなったわけじゃない…とも言えないのが歯がゆい。

町医者に処方された量の20倍(!!!)の量を処方されて2週間様子見。

何が怖いってこれでも痛いってんだからタチが悪い。
確かに町医者にもらったときよりはマシだけど…

しかし、こんな状態で給料をもらうわけにはいかないので、休職を選択。

仕事もできず、遊びにも行けず、
座り続けられず、寝続けられず、立ち続けられず、
夏が来ているのに、暗い部屋でクーラーをつけ、
姿勢を常時変えながら、ネットして、痛みに耐えるだけの時間。

まじもんのクソ。
多分精神的にキてしまっている。

100円均一で買ったプラステックバットで家の中を叩きまくり近所から苦情を頂いたり、
曲がらないだろと思って力を入れたドラムスティックや鉄パイプを折ったり、ひん曲げたり、
眉毛を剃ったり、
家のものがこれ以上壊れないようにオープンフィンガーグローブを買おうとして高くて憤慨したり、
下手したらアマゾンプライムデーと手術が被ったらどうしようと心配してみたり、
人生でも1,2を争う「無駄な時間」を過ごしている。


薬を飲むためだけに豆乳を朝晩一口ずつ飲んだ人生で一番しんどい日も体験した。

薬の効果で寝られる時間も多いが、起きてしまったら地獄。
とてつもない苦しみを次の薬の時間を待ちながら耐えるしかない。

便意や尿意がありトイレに行っても何故か出ない。
便意や尿意は消えない。
ヘルニアの痛みで座り続けることもできない。
トイレの床で横になる。
少し引いたらまたトイレに座る。
出ない。横になる…を繰り返す…

情けなくて泣きそうだが、涙も出ない。
感情のセンサーみたいなものが馬鹿になっているのか、
虚無のような悟りモードにもならない。
ただ物体があるだけ。

このまま死ぬのかな…みたいな感情の中、明確に2回諦めた。

意外とあっさりしていて、ああ、俺、逝けるタイプなんだなと思った。
健康になったら、もう少し自由に生きようと思う。


次の診察は 来週月曜日。

心療内科か、精神科も同時にしてくれないだろうか。

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