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子育て講座からの教訓

数年前に子育て講座を受けに行った。
その講座は簡単に言うと、
自分や家族のタイプを知って子育てにいかそう、みたいな内容だった。
単純にこの講座が面白そうだったのと、
講師の先生にも興味があったから行ってみた。
何十かある質問に答えて、人間のタイプを4つだったか5つだったか6つだったかに分けて、
参加者がそのタイプ毎に分かれて、
物事の捉え方の違いを勉強するという内容だった。

私は、
割と物事をはっきりと言うリーダー気質で目的に向かって最短で行こうとするタイプ、みたいな傾向があった。
別の1つのグループに、思っていることを口に出すことが難しく周囲との調和を重んじるタイプ、というものがあった。
グループ毎の発表の時に、その“調和タイプ”の一人が
「本音をなかなか人に言えなくて心で思ってることと別の事を言ったりしてしまいます。(☆)リーダータイプの人ははっきり物事を言いますから傷付いてしまうことも多々あります」と言った。
私、(☆)の部分で「怖っ」とつぶやいた。
そうしたらその人がすかさず私を指さして
「そういうところです。そういうふうにはっきり怖っとか言われると傷付きます」とちょっと怒ったように言った。
周囲は、ザワザワザワザワ、である。

私は、え、凄くはっきり言ってるじゃん、「傷つきます」って。「傷つきます」って言われた私もちょっと傷付いているのだけれど、と思った。

それはさておき、
私が「怖っ」とつぶやいた理由は、ただ単に面白いと思ったからだ。
私の中で、“心で思ってる事と別の事を言ったりする”人は、
単純に考えるとちょっと怖い人というイメージなのだが、
“本音と建前”として考えると誰しもそういう部分はあるわけで、
皆に当てはまるものだからこそ、
「怖っ」は、周囲が笑ってくれるだろうと思ったし、
(瞬時にここまで考えていたわけではない。完全なる後付けである。)
実際私のグループの人たちは笑っていた。
でも“調和タイプ”のその人は傷付いたのである。

笑いを取ろうとした合いの手で、まさか人を傷つける事になるとは。
今まで、この講座の内容を子育てに生かしてきたと言うよりは、
この経験を生かして、言葉には気を付けないといけないな、
という教訓になっている。
だからと言って私の口数が減ったわけでは無く、
私の言葉で傷付く人がなるべく少ないといいな、
くらいの気持ちで日々過ごしているといった感じだ。

講座後に講師の所へ「空気を悪くしちゃってすみませんでした」と
言いに行ったら、
「気にしなくて大丈夫。あれはあの方の問題であってあなたの問題ではないから」と言ってくれた。

調和を重んじ過ぎて自分(本音)を殺している人は、
突然に私みたいな人間に絡まれた時に、
一気に調和を乱す人になりかねないから、
少しずつでも本音を言う練習をしていったらどうだろうか。
私みたいな人間は、
まず、思った事をすぐ口に出す癖があると自覚しなければいけない。


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