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長期休みの前はちょっと憂鬱

息子たちの、夏休み、冬休み、春休み、の前はちょっと憂鬱である。
両親から「いつ帰省する?」という連絡がくるからである。

私の両親は決して毒親などではないが
私は親と距離が近くなると不愉快な思いをすることが多く、
だから、コロナを理由に帰省しなかった昨年は
毎年の憂鬱な思いをせずに済んだ。

親と距離が近くなるとなぜ不愉快な思いをするのか。
それはきっと、私自身がそれを探すからではないかと思っている。

私は20年以上前に自死により兄を亡くしているのだが
いつまで経っても親を責める気持ちが消えない。
要は、あなたたちの育て方が悪かったんじゃないのか
という気持ちが消えないのだ。
面と向かって責めたことは一度もなく
親に対してちょっとした嫌悪感を抱いている事は
両親は気が付いていないと思う。

両親からの言動によって不愉快になったり傷付く自分を探して
「そういう所だよ、あなたたちのそういう所に兄ちゃんは傷付いてきたんだよ!」
と思っているのだ。
兄はとっくにいないから確かめようもなく勝手に思っているだけだ。
思うだけで両親には言わない。
両親からの言動を
“兄もきっと傷付いたはず”というフィルターを通して
私自身が受け取っているような感じである。勝手に。
私と兄を傷つける両親の言動探しである。勝手に。

書いていて思ったが、なかなかにひどい事をしている。
誰に対してひどい事かと言えば、それは自分に対してである。
だって表立って両親を責める事はしないのだから
自分が傷付いて終わりである。

私の中のこのドロドロは多分一生消えないだろう。
もしかしたら両親が亡くなった時に消えるのだろうか。


なんだか暗くなってしまった。
春休みは帰省しないことをさっさと両親に告げて
明るい日常に脳内をリセットしようと思う。



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