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気分よく通話するコツ

私は通話が苦手である。
まず、その時間それしかできないのが嫌なのである。
メールなら自分のタイミングで見たり送ったりできる。
そして通話は顔が見えないし、見えないからこそ、
言葉遣い、声の高低、声の大きさ、速度などで相手の気分を予想する。
そして勝手に思い込む。
友人であれば話すなら会って話したいというのもある。

そんな私でも通話をしなければならない場面がたまにある。
そのほとんどが息子たちの学校の先生であったり、
習い事のコーチであったり知り合いなのだが、それはいい。
相手が通話中に不機嫌、という事がほぼないからだ。

それが、全く知らない人との事務的な通話だったりすると話が違ってくる。
例えば病院。
今はなんでもウェブ上でやる時代だが、
聞きたい事がありつつ、予約もしたいという場合は
通話した方が早いと思ってしまう。
病院の電話係はきっとうんざりしているはずである。
こちらはひとりの患者なのだが、
あちらは大勢の患者の中のひとり、なのだ。
そういう電話係と通話すると
その“うんざり”が声に出ちゃっているのである。第一声で。

なので私は、
初めて電話をかける人や、病院やお店などといったところへ電話をかける場合、次のことを心掛けている。

これでもかと言うくらいに丁寧に、下手にでた態度で話すのだ。

第一声は「お忙しいところ大変申し訳ありません」。
声には申し訳なさを満載し、かつ大きな声で話す。
大きな声で話すのはこちらがなめられないためである。
声が大きい人と言うのはそれだけで自信に満ち溢れていると感じるものだ。相手に遜りつつも自分の意思表示も忘れない。
これをするだけで、ほとんどが気分よく通話を終える事ができる。

通話相手に上も下もないのだが、
そういうジャッジを無意識にする人は世の中にいて、
そう思っていることがダダ漏れちゃっている人もいる。
ただ単に猛烈に忙しくて
通話相手に自分の態度(声)がどう思われているか考えられない人もいる。そういう人たちに対して、
こちらがまず丁寧に話をすると相手の襟を正す機会になる気がしている。
例え相手の仕事がそれ(コールセンターとか)であったとしても、
いや、だからこそ、余裕があるのは私の方かもしれない、
と思い浮かべながら丁寧に話す。
それが通話が苦手な私が気分よく過ごすためにみつけた処世術なのである。

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