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ひとり暮らし初めての冬。ごはんがすぐ冷めて、部屋が寒いと気付く

ひとり暮らし初めての冬がきた。

冬を感じる。寒さを感じる。
部屋の気温が下がっているのを感じる。
窓は開いていないけれど、隙間風が吹いているような気がする。


ふと、「あ、いまこの部屋寒いんだ」と気付くのは、できたてのごはんがすぐに冷めてしまうから。
温め直した白菜の豆乳スープが、炊きたてのお米が、チンしたての作り置きの豚キムチが、いつもより早く冷めてる。食べ始めてどれくらいで冷めるかなんて気にしたこともないし、いつもより早いのかいつもと同じなのかも知らないけど。
めんどくさいから、温め直すという考えにもべつに至らない。
ただ、なんかすぐ冷めちゃったな、って気付くだけ。


この間、家族が遊びに来てくれた。
大学で上京してきて家族の元を離れてからは随分経ったけれど、去年まで寮に住んでいたから、ひとり暮らしは1年目。ホテルをとらなくてもうちに泊まれるから気楽に来てもらえて良い。
4人が1部屋に集まると狭いし密集するし、寝る場所もぎりぎり。

でも、部屋があったかい、いろんな意味で。むしろ熱いぐらい。
人から熱気が発せられてるのは、物理的にもちろんそうなんだけど。
部屋があったかい。人ってすごい。

家族を見送って1人で家に帰ってきて、なんだやっぱり寒いじゃん、と思う。
特に寂しいという感情に襲われるわけではない。
それでも、今年が今まででいちばん、寒くなったなと感じる瞬間が増えたように思う。

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