リカ　の感想。

読む順番

１．リカ
２．リターン
３．リバース
４．リハーサル
５．リメンバー
６．リフレイン

この順番で必ず読んで下さい。

時系列

１．リバース
２．リフレイン
３．リハーサル
４．リカ
５．リターン
６．リメンバー

になっております。

あらすじ

～印刷会社「東洋印刷社」に勤めるサラリーマン・本間隆雄は、家族を愛しながらも、かつて後輩が勧めた出会いサイトの魅力に嵌り、インターネット上で交わされる女性とのやり取りに興じる日々を送っていた。
しかし彼女は、恐るべき“怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。～

感想

良くも悪くもあらすじ通り。といった所
ただただ本当にそれだけ。
正直言うと、何で手に取って、読んだのだろうか
いや、読んでしまったのだろうか。
良い意味であるが、後悔している。

リカの存在を知ってしまった事に。

ただただあらすじ通りではあるのだけれど
リカの狂気たるや凄まじい。
凄まじくリアル。あんまりにも現実離れしているという訳でもないけれど
身近かって言われると、微妙だなといった感じで
そういうラインが凄くリアル。

心の中の奥底の何かを良い感じに抉ってくる
そんな感じ。

人って、どこかで火遊びしたいって欲求や好奇心があると思うんです。
出会い系で火遊びなんて、もう今や当たり前の様に横行しておりますし。
不埒な考えのもと、出会い系をやらずとも、出会い系をやった事がある人なら、一度ぐらいは、性別問わず変わった人とやり取りした事あるのではないでしょうか。出会い系じゃなくてもいいです。
今やSNS全盛時代。どの媒体でも構いません。
どこかで変な人に捕まった経験はありませんか？
恐らく無い人には、響かないでしょう。
ある人には、とんでもなく響くでしょう。
そんな作品でした。
どんな方でも都市伝説的な感じの心構えで読むと丁度いい感じな気がします。

ただそれだけじゃなく
純粋にリカという人物に心惹かれてしまう自分がいる。

好きとか嫌いとかではなく
どうしてこうなってしまったのだろうか？という単純な疑問。
そう思ってしまったが最後

もうリカから逃げる事は不可能。

まんまと捕まってしまった私。このシリーズは
数少ない人にお勧めできないシリーズとなってしまいました･･･。

内容も難しくなく、読みやすいので
そういった部分では、お勧めしやすいのですが

・読み手を選ぶであろう、中毒性の高さ

ここがあり、中々お勧め出来ないという事もあります。
ただこのパンドラの箱を開けたい人は、開けるといい。

いつも以上に上手く感想が書けないのは
冒頭にも記載してある通り

これで完結していないからである。
この恐怖、まだ続いてる。

総評として

個人的ではあるが、正直運命としか言えない出会い方をした本である。
私の好きな映画の一つ
「恋は雨上がりのように」に出てくる台詞で

「本って一方的に勧められて読むもんじゃないんだよ。もしその本が合わなかったら、その先読み進めるのが苦痛になっちゃうでしょ？でも今日、橘さんが、ここに来たという事は、何処かに橘さんを呼んでいる本があるという事なんだ。以下略」

とりあえずここで感想書いて勧めている私には耳が若干痛いのですが。

ふらっと本屋に入りたくなる時ありませんか？
ふと文字を読みたくなる時ってありませんか？

私はそんな時にリカと出会いました。
許せません。

丁度ハマっていたシリーズ物が読み終わってしまい続刊を待つ状態だった時
読書欲は収まらなかった様で、あれやこれやと本屋さんにいって物色している時に、出会いました。
読後感としては「ほぉーーん」って感じだったのですが
気が付けば次の刊を、すぐ買いに行ってましたね。
今やまんまと虜になり、最新刊のリフレインを読んでおります。
まもなく読み終わるので、読む順番通り感想を追加していきたいと思います。

この女、怖すぎる。

これが「リカ」の
いや「リカへの」総評となります。

拙い感想文ですが、何かの参考になれば幸いです。
お読み頂きありがとうございました。