見出し画像

【人財育成論18回】使えないオッサン。ローパフォーマーを救う方法

使えないおっさん、50G、高収入なのに働かない老害、仕事ができないおじさん等々、50代以上の会社員は批判を受けがちです。特に最近では人事評価で「低いパフォーマンス」という意味で「ローパフォーマー」とまで批判されまくる、そんな悲しい状況です。

なぜ使えないおっさんは批判されるのか

確かに、
・エクセルのファイルがない
・ファイルが消えた
・印刷ができない
・ネットワーク設定がうまくいかない
・ズームの設定が・・・
などのことを言われて、若い部下は助けてあげることがあることもあるでしょう。私もたまに経験します。
個人的には最初の会社であるアクセンチュアで山ほどミスってきたのでそれはそんなに嫌ではないが、おじさんたちの申し訳なさそうな態度を見ると、こういった光景が職場でも多いのだろうと思ってしまいます。

50Gと言われるおじさんたちが、技術系以外はテクノロジーに慣れていなかったのは仕方ないし、デジタルネイティブからみて「使えない」レベルであることも仕方ないものでしょう、

会社にしがみつくおじさんは本当にどれだけいるの?

しかし、仕事が本当にできないのか?という点には疑問があります。経験がもたらす知見やノウハウ、そういったものがあります。前提として、企業内で定年までどうにか「しがみつく」人の存在がよく言われますが、本当にそんなことできるのでしょうか?本当にあったとしてもどれくらいなのでしょうか?神話では?と思ってしまいます。
優先順位の低い、誰かがやらなくてはいけない仕事をしている人はいるでしょうけど企業にとっても「使えないおじさん」を雇用しているだけ・・・・そんな余裕はないでしょう。
何かしら役割を与えて活動してもらっている。営業や製造、管理・マネジメントの「花形」というか目立つポジションにはいなくても、陰ながら企業のビジネスを支えているはずです。

仕事が本当にできないのか?

そして、仕事が出来ないおじさんは本当に仕事ができないのでしょうか?
そもそも、そのおじさんの適性にあった成果を出せる仕事を与えているのでしょうか?
そちらのほうが気になります。過去に、問題意識の低い職場に対して異議を出して左遷されている人もいるでしょう。中長期的な提案をして上司に目を付けられた人もいるでしょう。会議で正論を言いがちで空気を壊して避けられるようになったひともいるでしょう。派閥抗争で干された人もいるでしょう。その人にはその人なりの事情があり、会社の事情もあるでしょう。

失われた30年こそ使えないおじさんが復活する

逆説的に「失われた30年」でメインストリームを歩んできた方に、今後イノベーションが起こせる可能性はそう高くはないでしょう。成功した人たちが挑戦的なチャレンジを本当にできるのか、微妙lなところです。メインストリームを歩んでこれなかった、必要とされなかった人のほうが可能性は高いかもしれません。
仕事がそれは職場のルールが支配的で、やろうと思っても、経営層がダメ出ししてきたからだと思っています。再生できるのです。

ローパフォーマーを再生できる?

サラリーマン、とくに使えないおじさん再生活動を弊社は進めていますが、使えないおじさんに会うことはあまりありません。それぞれ技術があり、仕事の経験と知見があるのです。会社の事情によって運が少しばかりなかった人が多い気がします。

再生の手法は一言でいうと、意識を変えるだけ。それが難しいのですが、実はそんなに難しくもないのです。意識を変えることのできる環境においてあげるだけでよいのです。今の会社のおかれた状況ではだめだということなんです。行きたい会社を見つけて出向させるのなんていいのではないかと思っています。

日本電産の永守重信さんが言います「能力にそれほどは差はない」と。「意識の問題」だと。これをやる、これをやりきる、そのための意識の差、それだけ。能力の差はそれほど違うわけでもないくらいはビジネスパーソンの皆様は知っているのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?