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DropKit教材をスイッチコントロールで操作する〜項目モード〜

「特別支援教育の専門家チーム」で開発されたということで話題の教材作成アプリ「DropKit」。

各種教材テンプレートから、学習課題を簡単に作れる
シンボル「Drops」2000語以上収録

あたしもいろいろと触っていますが、たくさんのバリエーションの教材を作ることができます。

さて、特別支援教育の対象となっている子供たちの中には、もちろん肢体不自由のある子もいます。

そこで今回は、肢体不自由の子がiPadを使って学習するときに使用されることがあるアクセシビリティ機能「スイッチコントロール」でDropKit教材を操作するための留意的な内容を書きます。

スイッチコントロール

スイッチコントロールについての詳細な解説は割愛します。すんごく簡単に言えば、iPadを指でタップする以外の方法(または、通常と異なるタップ)で操作する機能です。市販されている外部スイッチなどを併用することもできます。

DropKit教材とスイッチコントロール

DropKitは、画面をタップしたりスワイプ(ドラッグ)して操作できる教材を作ることができます。肢体不自由によってこの操作が難しい場合には、別の操作手段を考える必要があります。この別の手段を、スイッチコントロールでやってみます。

使用するDropKit教材

今回使用するDropKit教材は、教材テンプレート「どれかな?」で作ったものです。

「どれかな?」教材

「佐賀県」はどれですか?の問題に対して、正しいイラストをタップして回答するものです。(どれが正解か分かるかな?)

スイッチコントロールの設定

スイッチコントロールは、使用者に合わせて設定を変えることができます。今回は、以下のように設定します。

「スイッチ」を「フルスクリーン」で「項目を選択」に。
「ハイライトのスタイル」を「自動ハイライト」に。
「スイッチコントロールモード」を「項目モード」に。
「タップの動作」を「常にタップ」に。

以上の設定で「画面上の項目を自動で選択しながら進む枠が重なった項目を、画面上のどこかをタップして選択する」という動作になります。

動作の様子

それでは、動作の様子をどうぞ。

左上の画像に赤枠が重なったときに、画面をタップしています。

イラストを直接タップしたときと同じように操作できますね。
一方こちらをご覧ください。

お分かりいただけただろうか?

赤枠の動きに違いがありますね。
中央に置いた日本列島のイラストは、回答の選択肢ではなく、お飾りとして挿入したものです。このように、スイッチコントロールでは、DropKitに限らず、こちらの意図しない箇所までハイライトされることがあります(結果、操作したいところがハイライトされるのをじーっと待つことに)。

これを見ると「何だ、DropKitじゃ、スイッチコントロールで操作する教材上手く作れないじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、むしろ画面に配置するものを作成者が調整することができる「教材作成アプリ」ですので、スイッチコントロールでも操作しやすいものを作っていけるのでは?と思っています。他の教材テンプレートでも、配置の仕方やスイッチコントロールの組み合わせを試していきたいな。

蛇足ですが、「画面に配置するものを作成者が調整する」は、知的障害や自閉スペクトラム症のある子どもの教材を作る上でも、とても大切なことですね。


…以上!

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