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らせん

前職場から郵便物。退職してはや3ヶ月以上、ようやく離職票が届いた。

傷病手当の申請で毎月毎月人事担当者さんに迷惑をかけてしまっているので確認メールを送るのも気が引けるな、でもこれってもしかして離職票の発行忘れていたりするのかな…?と不安だったのでこれで胸のつかえが取れた(「確認メールを送ること」というリマインド通知をスマホに入れたまま3ヶ月以上が経過していた…)。本当にありがたい。

次回の通院で書類をもらえば、今月中にハローワークで失業手当の受給延長申請ができそう。かなりホッとする。

しかし離職票が届くと、退職してから今まであまり考えないようにしていた「これから私、どうすんの」問題もふとしたときに考えてしまう。気が狂わずにつづけられる仕事って私にもあるんだろうか。

「無理をすればできること」は有難くもそれなりにあって(試験・面接等の類がただ比較的得意なだけかもしれない)、でもそれゆえに職場環境を選ぶときに「せっかくなら高待遇の方がいいな」と自分からお堅めハードワークに足を突っ込んでしまう傾向がある。

でももう良い加減に懲りてほしい、私。無理をすればできること、なんて続けていけない。経験をこなしてなれれば大丈夫だろうとどこかで甘くみていたのかもしれないけど、その結果が”頭ボンッ🔥”だ。

仕事については今は深く考えないようにしているものの、私はどんな30代になるんだろう〜ということは割とワクワクしながら考えてる。暇を持て余してたくさん空想をしています。

仕事をしていたときは、30歳の誕生日にはカルティエのトリニティリング(せっかくならクラシックモデル!)買っちゃおうかな〜!なんて思っていたけど、無職の身でそんなん買えないわな…ということでお預けになりそう。もしかしたら永遠にお預けかも。というか、私にはもう「そっち」の人生は難しいのかもしれない。たくさん稼いでたくさん使うぞ〜!みたいなのは、はなから私には難しかったのかもしれない。体力気力そして知力の欠如。

あぁでもここで落ち込まなくなったのも歳を重ねて得られた強さよ。

30代今より健康的に過ごせているといいな。良い加減お洒落で綺麗なお姉さんになってみたいんだけど、その道は私に残されているのだろうか。あぁダイエット!健康のためにも!そして私が30代ということは夫は…と少しだけ心配になったり。どうかどうか元気で私よりも長生きしてくれ〜〜〜頼む〜〜〜!

時折ナーバスになることはあるものの(月に1度くらい)(PMSがすごくて毎月びっくりしちゃう)、無職なりに楽しく暮らしている。3年前の「どうせ働いてないし…」「働いてないのに遊びに行ったりお買いものなんてしちゃいけない……」とうじうじ部屋に引きこもり、時折泣き叫び暴れては大家や隣人から苦情を受けていた(本当にこれは申し訳なかった…)私はもういない。

今年の夏はたくさん出かけた(そして過去イチの日焼けをした…)。旅行もしたし、親戚や友人にたくさん会いに行った。可愛いお洋服も、きらきらしたコスメだって、ためらいながらも買える。買うことを自分に許せる。働いていたり子育てをしていたりする友人知人に引け目を感じることはゼロではないけど、もう、比べたりしないでいられる。

これについて「落ちるところまで落ちたから比べる気も起きないのかしら」とチラッと思っていた時期もあるんだけど、最近になって「今の私、自分が幸せだから比べずにいられるんだ」と気がついた。

自分の人生を進めろよ、という言葉も自分の頭の中から小声で聞こえてくるけど、もう今はどうにもならないので。きちんと諦めてこの状況を楽しんだほうが良い。
今は仕事については考えるのも基本お休み、のつもりだけど、今の生活をベースにして少しずつ「自分が健やかに過ごせる場所・職種・勤務時間」を探っていくのが良いんだろうな。

(お金もほどほどに(健康的に)つかえて嬉しい、物欲があるのが嬉しい、と思う反面、抑えるところはもう少し抑えたいとも思ってる。傷病手当や失業手当は大切に使わせてもらいつつ、上記のような「健やかワークライフバランス模索期間」の生活費の足しになるようなお金を今から少しずつ貯めておけば、安心してまた社会に出ていけるような気がする。全身で乗り込むんじゃなくて、片足ずつそろそろ社会に出て行くための安全ロープみたいな。)

上記のようなことは今までも何度も書いている気もするけど、自分のなかでは同じところをぐるぐる回りながらもちょっとずつ前に進んでいる。ちょっとずつ違う文章で、「前の自分よりも少しだけバージョンアップした自分」の記録のつもりでこうして残している。

映画「リトルフォレスト」で主人公のお母さんかいた手紙にあった”螺旋(らせん)”という表現がしっくりくる。他の場所から見たら同じ場所に留まっているように見えるけれど、行きつ戻りつしながらも前に進んでいる。


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