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久しぶりの映画館

1年ぶりくらいに映画館に行き、映画「バービー」を観にいってきました。
ちなみに前回観たのは「犬王」、さらにその前は「ウエストサイド・ストーリー」(1年に1回くらいしか行っていない…)。ミーハーなので、フゥ〜ッ!と心がブチ上がる映画が好き。

ごりごりのフェミニストである自覚はあるので公開前から気にはなっていたけど、本当に残念なことに最近は映画館で映画を観ることが苦手になってしまったんだよね。音とか光とかが過剰だと観賞中も観賞後もものすごく疲れてしまう(今回も開始後10分で謎の「この場にいられない」感が強くなってしまい頓服薬を飲んだ。しょっぱなから最高だったので気分が上がりすぎてしまったせいもあるかな…)。

公開直後に鑑賞してきた夫がとても良いと言っていたこともあるけど、それより何より(夫ごめん…)Twitterでとある漫画家さんの本作に関する発言が目に留まり、これはやっぱり観ておかなきゃな、と思い即座席予約した。

”自立した女性のための映画”、”こんなフェミニズム映画が流行るアメリカ、大丈夫か?”というような発言をしている漫画家のかたがね〜〜〜いたんですよね〜〜〜(ちゃんと炎上してた)。自立いた女性のための映画がヒット飛ばすなんか最高だろお前はなにを観ておったんじゃい〜〜〜という気分になり、怒りがエンジンとなり久々に映画館に足を運ぶことになりました。

これはそうだね自立した女性のための映画だわ最高だわ!!!!!!!!!!
そしてこれはケンの物語でもありそれはつまり現実社会を生きる私たち女性のための物語ってことだ。

これっておかしいよね?と日常で感じるようなことが「本っ当おかしくて笑っちゃうよね〜!!!!!」みたいなジョークに昇華されていて、あぁおかしいと感じるこの感覚がこのエンターテイメントを享受する”資格”みたいなものにもなり得るのか…!と目がピカーンと開いたような気持ち。見事にエンパワメントされた。

私が観た回は、8割が女性というかんじでした。
ピンクのおしゃれなコーディネートの人も多かったな。ピンクの服も小物も1着も持っていないことが悔やまれる。(ピンクとの和解はできたように思うけど、似合うピンクはなかなか見つからない。)

冒頭から社会への皮肉たっぷりのジョークが続くけど、その都度観客席からクスクス笑い声がきこえるのも嬉しい。面識のない女性たちと声を出して笑いながら、この映画を何度でも観たい。
”ピンクの服がドレスコード”の上映もあるみたいでめちゃくちゃ行きたいけどどうにも予定が合わないのが残念。

きっかけをくれたあのミソジニスト漫画家にも一応感謝しておくか…いやいいか……。
グレタ・ガーウィグ監督のほかの作品も観てみたいな。まずはレディ・バードから。


映画『バービー』をみてブチ上がったあと家に帰って「バービー観たひとの感想みたいな〜」とTwitterを開いたら、大阪の音楽イベントでの女性アーティストへの加害事件が目に入ってきて、ああしかしこの世はまだ地獄、と悲しくなった。
なんであんなことができるんだろう。ひとの身体は当然その人だけのものであり、勝手に、しかもプライベートゾーンをあんなふうに触っていいはずがないのに。

そして自分の過去の”身体触られ案件”も思い出して、久々にはらわたが煮えくりかえる。ブチ上がって、悲しくなって、怒って、感情の乱高下が激しかったためか昨晩は気持ちがものすごく不安定になってしまった。今はたくさん眠って回復。

また気持ちが落ち込んでしまったときは、何度でも「バービー」を観に行こう。

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