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絵描けないけどどうしても女の子を描きたかったので方眼紙で強制的に描いてみました

絵を描きたい!でも描けない!初心者ですらない!

だから私は、方眼紙を使い、手本を計測しながら強制的に絵を描いてみました。めっちゃ面白かったです。

絵にも定量化革命を!グリッドシステム!!

方法

題材の選定

自分が描きたいと思った絵を持ちよりました。僕は今回はこの↓MVの03:54付近の絵にしました。

絵の雰囲気も曲の雰囲気も良く、最後は切なくて、とても好きな曲です。MVで出てくる女の子も超かわいい。この女の子を描きたい!!

絵にグリッドを載せる

補助線を絵に引き、これに従って描くことにします。まず、Pythonでこんな感じのスクリプトを作りました。

このPythonを動かすと、例えばこういう画像が↓

こーんな感じになります。

この処理を、例の絵にも施しました。

方眼紙に描く

 絵のパーツの長さ、幅、高さ、形etcをグリッドで計測しながら、厳密に方眼紙へ反映しました。方眼紙へのグラフ作成は慣れているので、この方法が私にとっては一番やりやすいと思うのです。

様子

さーて描くぞーまずは目から

え待って、目細長すぎじゃね!?いくらなんでも・・・いやいや、グリッドの言うことだからこの形で間違いないはずだ。グリッドを信じて次にいこう。

次は、左目と鼻と口を計測して・・・

おおぉぉおぉおぉ女の子の顔が浮き出てきたァ↑リアルで声出ました。素晴らしい!!

これは横顔なのでそれはそうかもしれんが、目間の距離が意外と短いことにびっくり。

お次は髪に行きましょう

ちょっと待て、そんな位置でいいんか?でもまあグリッドの言うことやし、間違いないか。でも釈然としないなぁ。

髪の前に耳を描いてみよう。

耳の下から鉛直方向に輪郭線が出てるんですね。面白い。

でも待って、耳デカくね?というか縦長すぎじゃね?これでいいんかね

・・・いや、なんべん言ったら分かるんだ、グリッドを信じろグリッドを!我々は定量化革命を支持しているんだ!主観に囚われる時代は終わったんだ!

まあいいや、お次は髪を完了させよう。


いや待ってくれ、髪の範囲広すぎだろ。特に後ろ髪。お前、めっちゃ過疎地域まで踏み込んでるじゃねーか!

今回の題材が横顔+マフラーでフワァァァってなっているのは分かるけど、分かってるけど・・・でも、グリッドを信じ(ry

次はマフラー!

マフラーも大概にしてデカい。デカイです。感覚的には、

マフラー     = 福島県
女の子の顔    = 栃木県
耳より後ろ側の髪 = 茨城県

といった感じです。

いつも見ているイラストですが、自分で計測して描いてみると、いかに自分が主観の監獄に閉じ込められているか痛感します。客観的な世界では、マフラーと後ろ側の髪は本当に大きいんです。

さて、このパーツは何でしょうか。同MVの他のシーンを見れば分かりそうですけど。

完成

マフラーの陰影も反映させて、完成です!

わーーーかわいいいいいい!!
ああああああああぎゃあああ
こっち見てーーー!!!!

自分は全く絵を描けないので、女の子を作図できてめっちゃ嬉しいです。こんなに緻密でかわいい女の子を描いたのは初めてかもしれません。

思ったこと

 完成した絵を改めてよく見ると、髪の規模もこれでちょうどよく、その他耳の形や目の形、マフラーの大きさもこれがちょうどいいことが分かります。自分の主観がいかに歪んでいるか、思い知らされます。

 絵を描く方は、各パーツの形を正確に把握していらっしゃるのでしょう。私もパーツの正しい形を知り、身につけていきたいなと思いました。

 小学生の頃に国語の授業でやった漢字練習を思い出します。あれもグリッドに従って漢字という図形を測定し、コピーしていく練習でした。

 もしかすると、絵を描く練習というのは、漢字練習と近いのかもしれません。パーツの正しい形を把握し、何を見なくても正しく「書ける」ようにするのが目標なのではないでしょうか。

 僕は同MVのこの女の子が大好きですし、描いてみたいので、他のシーンでも同様の作業をやっていきたいです。

 グリッド、最強です。絵にも定量化革命を!グリッドシステム!!

改善点

 今回、絵中にあるグリッドと方眼紙のグリッドが合わなくて、互いを対応させるのが大変でした。今回の場合、グリッド1マスにつき方眼紙4マスという変換を毎度頭の中でやらないといけませんでした。

 なので、Pythonのスクリプトを改修して、本物の方眼紙みたいな見た目のグリッドを絵に当てられるようにしようと思います。

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