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ゆず奥様ストーリー【12】


 ゆずさんにしてもらってばかりでは申し訳がない。
 僕はそう思い、彼女の体に手を伸ばした。
 ゆっくりと体に手を回し、まずは背中に掌を宛がう。
「うぉ……っ」
「ひゃっ」
 すべすべで触れているだけで気持ちがいい。
 細くて華奢で、抱き締めたら壊れてしまいそうだ。
 でも、その極上の女体を抱き締めないというのは、無理だった。
「ゆ、ゆずさん、ハグしても……いいですか?」
「もちろん♡」
 欲望のまま求めると、ゆずさんは一瞬の躊躇なく快諾してくれる。
 その態度に安心して、僕はゆずさんに両手を回して抱き締めた。
 暖かくて心地いい。ストレス解消にハグがいいという噂は聴いていたけれど、こんなに効くとは思っていなかった。
 日々のストレスが癒されていく確かな実感があった。
 こんな幸せを、こんな簡単に味わえていいのだろうか。
 僕はゆずさんを抱き締め、その心地よさを存分に堪能した。
 
 

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