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メルマガ官能小説 るみこ奥様のストーリー5章

「こんなに近くにいたなんてびっくりしました。気付かなくてごめんなさい」
そう言って恥ずかしそうに笑う彼女からは、その誠実さや優しい人柄が伺える。
「いや、俺も先に服装とか伝えておけばよかったんで」
簡単な挨拶を交わした後、るみこさんと共に自分の車へと向かう。駅からは彼女を乗せて車で移動するつもりだ。
「どうぞ」
助手席のドアを開けようとすると、俺はるみこさんがどこか恥ずかしそうに、それでいて期待しているような目でこちらを見つめているということに気づいた。
「その前に、これ…」
彼女の手によって差し出されたのは、ピンク色をしたローターのリモコンだった。
「え、ああ…!」
そういえば無料だからどうせなら付けておくかという軽い気持ちで「とびっこコース」というものを追加した気がする。おそらくこれはそれに使うものだろう。俺は頷いて受け取り、それを持って自分の席に乗り込んだ。

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