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2021年大宮アルディージャ(雑感と予想)

あけましておめでとうございます。
今年も少しずつ更新していけたらと思いますので、読んでいただける方は、よろしくお願いしいます。

新年最初は2021年の大宮アルディージャについて、雑感と記録を込めた予想…もどきのようなことをしていこうと思います。

※ここから先は、多分に個人の感想も入ってます。苦手な方は読まないことを推奨します。

1 2021年の大宮アルディージャ(選手編成)

まず最初は、みなさんよく話題に上がる、選手編成についてです。
みなさんはどう思いますか?私の中では評価はあまり高くない印象です。

〇良かったところ

①既存の戦力の更新

上記の記事に、補強について触れていますので、確認していただけるとありがたいです。

一番大きのは、主力…特にユース出身選手や大卒選手などの若手がほとんどすべて残ったという点です。我々はJ2で4年目。しかも昨年は15位。これだけで有望な選手は抜かれていってもおかしくない。その中で、これだけ主力を残すことができた。また他チームを見ていると、コロナの影響もあり、かなりの人数を放出しているチームがカテゴリー問わず多くありました。そいういった中で、選手を残せたこと。特に個人的には小島選手、西村選手、奥抜選手、河面選手を残せたことは非常に大きいと思います。これは紛れもなく、強化部の成果ではないでしょうか。黒川選手については、後述します。

②加入戦力の多様性とピンポイント補強

上記の記事にも載せていますが、私個人が勝手に思っていた部分に関して、ある程度補強したことだと思います。

ポイントはサイドのクロッサー、ドリブラー。ボランチの選手(できれば攻撃)、できればフィニッシャーになるFW。この辺りだと思ってました。

例えばサイドの選手に関しては馬渡選手や松田選手。しかも昨年欲しかったプレースキッカー。守備的だがボランチも松本選手を補強。FWにはストライカータイプの中野選手やポストプレーなどもできる矢島選手…などなど。

今年の新体制発表会は西脇強化部長からそれぞれ一人ひとり、加入選手について、獲得理由などを示してくれました。それを聞いていた時に、ある程度納得できる理由だったということが私の中では大きかったです。ここにメモを載せようと思いましたが、ぜひYOUTUBEに新体制発表会の動画がアップされているので、確認してみてください!

〇あまりよくないところ

昨年からずっと感じていることですが、ここ二年の補強に関しては、かなり意図を感じるし、ピンポイントに補強しているように見えます。質がどうこうとかは言いたくないので、それを抜きにして一番危険だと感じるのは編成のバランスです。特に人数

現在の編成人数は32人。

例えばサイドを主戦場とする選手は何人いるのだろうか。翁長選手、松田選手、渡部選手、馬渡選手、河面選手。できる選手で松本選手、山田選手、奥抜選手(ユース新卒はどう起用されるか不明)…くらいですかね?ほかにもいたら教えてください。いろんな場所で、フォーメーション予想などを見るので、ここでは図では出しませんが、そもそもコンバートや主戦場ではない選手を起用する可能性が高い。それは3バックの時に、4バックの時にいないシャドーの選手をコンバートするのとはわけが違う。4バックだとむしろ増えるポジション。それを考えると、物理的に人数が足りないと思います。黒川選手も抜けるとしたら、攻撃的な中盤も足りませんね。。

さらに現状三門選手、河面選手、藤沼選手、高田選手はケガで間に合わない。間に合ってもコンディション的に危ない。外国人選手はキャンプに参加できるかわからない。コロナに感染やケガ人などで苦渋を舐めた昨年。それを踏まえているはずなのに、メンバーが足りない気がしてます。しかもすでに別メニューの選手もいるみたい。実はすでに練習しているメンバーが紅白戦ギリギリなのではないかと思います。金がないのは承知だけど、昇格したいならここは最低限揃えないと痛い目を見るのはわかると思います。かなり不安です。しかも黒川選手の代わりも取る気はないのかもしれませんしね。

2 岩瀬監督について(今現状見えること)

新体制発表会で以下のことに触れてました。

・勝つこと
・戦うこと
・積み上げること

以下はコメントの自分のメモです

・勝つこと
全てのスタッフが勝ちに向けて全力で取り組むことを改めて確認

・戦うこと
玉際、ルーズボール、切り替え。それらに負けない意地や気持ち。そしてそれを試合の中などで表現していく

・積み上げる
上記を積み上げること。全力を出して取り組むこと。それらを経ることで昇格に結び付く

また大宮アルディージャとしては以下のことを考えているとも言ってました。

攻撃的なサッカー作る(いつも言ってる)、場当たり的でないチーム作り。それをするために既存の選手を残す+そこにはない選手を補強する、競争意識を持たせる。偶発的でない得点ができ、誰か一人に頼らないチーム作り。」

やっぱり選手の質で勝つ、今までJ1にいたときのサッカーではない、スタイルの確立を考えていることがわかります。今更ですが。

その中で、個人的に大事だと思うポイントは

1 勝つことを強調

2 偶発的でないとか再現性とかをかなり意識してること、あと勝つこと。そして優勝と誰も言わないこと

この二点だと思いました。とにかく勝ちにこだわるような監督なんだと感じました。ただこれだけではイマイチピンと来なかったので少し掘り下げてみようと思います。

〇スペースとスピード(速さと早さ)、相手の嫌がること

上記の記事が取材の内容の抜粋です。特に気になったのはスペース、スピード、嫌がること。

岩瀬監督のいう。攻撃的なサッカーは相手の嫌がることをするサッカー。

「相手が嫌がることを、自分たちからアクションを起こして繰り返していきたいと思っています」

上記のように述べています。
例えば昨年の大宮を例にするなら、

541守備セオリー

上記の541のサイドを使われるとかなり苦しい。ただ、ロングフィードやクロスなどは中央が分厚いため、そうそうやられない。守備目線からすると、サイドに数的不利を常に作られるので、大宮の「嫌がるところ」ですよね。そのため、選択としてビルドアップからの遅攻(サイド⇒中央でブロックをこじ開ける)が割と有効ですよね。ヴェルディ、徳島、山形、琉球など。

その嫌がるところをスペースやスピードを生かして戦うことが必要といっています。

「相手のプレッシャーが弱いならシンプルにビルドアップで入れるし、スペースを見ながらプレーしていきます。だから、キーワードはスペースですね。スペースによって自分たちのサッカーを変えていきます」

「ゴール前はスピードが最優先です。選手にスピードが出せるように、上がるようにしていきたいし、そういう特徴を持った選手がいますから表現できるように共有していければいいと思っています」

「すべてのスピードですよね。選ぶスピード、走るスピード、止まるスピード、逆を突くために競うスピードもある。それに、ゆっくりするところから速くしたり、速くするところからゆっくりすることもそう。スピードがカギになります」

上記は記事の抜粋でです。この「選ぶ」という部分は間違いなく昨年の大宮はできていなかった。ビルドアップならそれだけ、カウンターならそれだけ。ゾーンはゾーン、プレスはプレス。みたいな。総括記事でも書きましたが、道具は高木前監督が整備した割に、まったく使いこなせていないということですね。

※記事のなかで触れている攻守の四局面とは一般的に①攻撃(ボール保持)②攻撃から守備(ボールロスト、ネガトラ)③守備(ボール非保持)④守備から攻撃(ボール奪取、ポジトラ)と言われています

そのためののデザインとして、岩瀬監督はこんなことをツイートしてました。

攻撃のことを言っているはずなのに、結構守備について触れているんですよね。では守備はどう考えているのか気になったので、少し見てみました。

言いたいのは、相手の嫌がることを考えて「予測」するということですよね。

また大枠の考え方をこのように語ってもいました。

目的(勝つことかな?)を明確にして、手段は枠組みは示すけど、あとはピッチで判断するってことですかね。そうでないと、相手に合わせて嫌がることなんてできないですもんね。

以前、ツイートしたんですが、普通の監督は大枠があってそれにあてはめて戦う。高木さんもそうですね。そうではなく、コンセプトやスタイルがあって、相手に合わせ、選手の特性で変えられるなら…それができたらものすごいことだと思います。

だからこそ、同タイプの選手はあまりとらず、違うタイプの選手を取ってるのは実はそういった意図があるのかな?とか少し邪推してしまいました。

3 まとめ

要するに岩瀬監督は昨年作ったいろんな攻守にわたる道具を使い分けることを主軸にするのかなと。だからこそ、大枠のスタイルを決めるとしても選手同士、自由度の高いサッカーになるのではないかと思います。特に守備目線で見てることもわかるので、実は堅いチームになるのかな?とかってに思ってます。つまり、見る側は大枠はどういった戦術か(ポゼッション、プレスなど)、それ以外を使い分けられてるか。ここが見るべきポイント(昨年と同じですね)ね。どうなるんでしょうか?めちゃくちゃ楽しみです!特に勝つことに貪欲みたいなので、勝ち試合が見れそうなのも嬉しいです!基本的に、めちゃくちゃ期待してます!

ちなみに選手のなかで一番今年を左右するのは実は柴山選手ではないかと思ってます。これについてはいつか記事にできればいいかなと思います。

ただ不安もかなりあります。

一つ目は監督が初めてだというところ。
岩瀬監督どうこうではなく、単純に初めてなのに、ケガ人多い、編成のかたより、外国人が来れないコロナ、間違いなくコンバートするであろう編成。などなど、岩瀬監督の関係のないところに不確定要素がたくさんあって、少し申し訳ない…というか大丈夫かなと、特にケガ人。

二つ目は昨年度一番問題だった使い分けと攻守スイッチ役。
嫌がるところを突くということは、ある程度守備や攻撃が理解できて考えられる必要があると思います。それに関して適用できなかった選手が明確に昨年いたということ。また、スピードを生かすためのスイッチ役の選手が昨年は誰もいなくなってしまったこと。あとは、単純に期待半分、不安半分ですがそもそもそういってことが仕込めるのか純粋に気になること。

三つ目が自由度を、曖昧さを出すのは大いに歓迎だが、まったくやり方が見えてこないその場のサッカーになってしまわないか。要するに選手の質だけにたよる自由度の高いサッカーになってしまうのと、表裏一体だなとも感じています。それだけ難しいことにチャレンジしようとしていると思います

4  最後に

皆さんのツイートを見ていて、色んなことを思いました。選手、監督、フロント。それぞれにたいして。ただ、結局のところ、上記までのは自分なりの推測が多分にあります。そういったことを度外視して感じたことは、いつもと変わらない。結局どうしたいのか、というところ。またいつもと違うところに不気味なものを感じました。

いつもと変わらないところは、攻撃的なサッカー・スタイルを確立する。これ、ずっと言ってますよね。総括記事でも書きましたが、曖昧ですよね。2020年で節目を迎え、新しいビジョンが出ると思ったので、拍子抜け…というより、それでいいのか?もう始動しちゃったよ?と。これに関してはおいおい出るかもしれませんが。
そして、高木前監督に関しては、そういったスタイル・特定の選手に頼らないことなどをもとに招聘して失敗した(あえてそう言います)。なのに反省や振り返りも述べず(考えているかも出し、いう必要もないですが)、新監督の意向に沿うという。毎年毎年同じようなことを聞かされているように感じます。結局、高木前監督ではどうで、だから岩瀬監督を呼んだ。みたいなもろもろのことを考えて入ればいいと思うんですが(地域貢献とか、ユースとか若手とかはわかります)、語弊を承知で言うと、一番大事なクラブとしてのスタイルの確立というのをクラブ自身が一番曖昧なのではないかという危機感を感じました。多分、今年昇格しても同じことを感じるのだと思います。

変わったところといえば、何だろうか。

優勝

これについて、「SHOW」というスローガンを掲げていて、昇格には触れているので優勝にも触れてもおかしくないし、それを抜きにしても、フロント陣は誰も(選手は一人言いましたが)触れませんでした。身の丈に合ったといえばそれまでですが、私はものすごく違和感がありました。みなささんはどう感じましたか?

なんか色々言いましたが、最後に一番感じたのは、今年の大宮は昨年と比べても若いな!という印象でした。昨年がそれが裏目に出た面もありましたが、やっぱりわくわくしますよね!早く来シーズン始まって欲しいなと思います!

では、今回はこの辺りで!

※黒川選手について

海外移籍のことが出ています。みなさんはどう思いますか?私は「え?さすがにそれは…」と思いました。ユース初10番、大宮を変えるとか言って一年でとかいろいろありますが、それより「黒川選手という大宮のユース初10番」が一年で出るのが痛い。

戦力的にはもちろん痛いけど、それはいなくても昇格できなければ意味ないし、できないと困る。そこはいいんです。むしろユース路線、育成など明らかに編成でわかるのに、その象徴が抜けてしまう。

長期的に見れば、海外でユース出身が活躍すれば意味があると思うし、それこそFC東京みたいにそれでも強いチームもあります。選手もユースに集まりますから。でも大宮はJ2なんです。普通に考えて海外の選択肢があっても、昇格してJ1に行けるほうが良くないですか?J1から海外へ。これはいいと思います。でもJ2から海外へ。これで来てくれんでしょうか。私は疑問です。

また象徴はまた作ればいいといいますが、象徴が、しかも得点王なのに一年出る。どうなんでしょうか。

ただ嬉しい側面もあります。だってユース卒の初海外ですから!だからこそ、代表入りできるくらい活躍して欲しい、戻ってきて欲しいけど、富安選手みたいに、手の届かない選手になって欲しいと強く思います。色々複雑ですが、移籍するなら応援してます!



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