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栃木SCのカウンターサッカー

お久しぶりです!

今回は栃木SCのカウンターに関して、なぜ昨年より苦戦するのかを、スタッツも見ながら考えていきたいと思います。

1 初めに

今年の栃木サポさんのコメントを見ていると、「矢野選手頼みだ」「縦ポンサッカーだ」「明本選手がいないと機能しない」などなど。色々な意見を見ることがあります。本当にそうなのでしょうか?

自分自身も色々思うところや感じるところもありますが、今回はそういった面から、スタッツで見ていければなと思いまして、書かせていただきます。

2 2021年(前半戦)と2020年の比較

〇2020年の栃木SC

まずはこちらをご覧ください

図1

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2020年の栃木のスタッツです。
※左の数値が実際にそのプレーを行った回数で、円グラフがそれがシュートまで行けた数値です。

昨年に関しては、セットプレーが強烈なのはもちろんですが、ショート・ロングカウンターを行った回数もシュートまで至った回数も非常に高いということがわかります。逆にポゼッションはどこであっても非常に低いのは印象通りですね。

図2

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次に図2を見てください。カウンターサッカーに特有のスタッツが見えます。特筆すべきは攻撃回数とシュート数。回数とは何回攻撃したかなので、ポゼッションよりカウンターチームが増えます(昨年は徳島が最下位)。また被攻撃回数(攻撃された数)も非常に多いということがわかります。

これらからわかることは、カウンターに特化したサッカーだということ、攻撃的守備サッカーなのであって決して「堅守速攻」のチームではなく、どちらかというと殴り合いを制するサッカーだということがわかります。

図3

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図3を見てもわかりますが、奪取率が非常に高く、クロス数も多く、攻撃回数も多いということは、とにかく早い攻撃をしている。ただシュート回数がクロス数より落ちるので、被攻撃回数も増えたのかなと思います。

〇2021年前半戦の栃木SC

まずはこちらをご覧ください。

図4

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図4は2021年の前半戦のスタッツになります。基本的には大きく変わりません。セットプレーが強烈で、カウンターの数値が高いということ。

ただ大きく違うのはロングカウンターの数が大きく減っており、シュートまで行けた回数が昨年の約半分の数値であること。中央攻撃の数値が大きく減っているということ(明本選手、岩間選手の存在が大きいか?)。

図5

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図5を見てください。昨年と比べて変化があるのは、攻撃回数は多いのに、シュートの数が昨年とは雲泥の差があるということ。さらに被攻撃回数は同じ22位でもすでに昨年平均より10回以上増えているということ(昨年よりやられてる)。

2つのことと図4からわかるのは、

ロングカウンターの成功率、シュートへ行けた回数が大きく減った⇒間延びしているとそうていされるのでセカンドボール回収、さらに攻撃される⇒縦に雑に蹴るので、矢野選手のでき次第でカウンターできるかが決まる⇒それが被攻撃回数の上昇につながり、失点につながる。

こんな感じではないでしょうか?

図6

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図6を見ると、奪取数もかなりさがって、守備の数値は高いので、押し込まれていることがわかります。

これを見て、一番危惧したのは、ロングカウンターの成功率もですが、ロングカウンターの回数の減少です。奪取率が低く、守備の数値が高いということは、守ることで精いっぱいで蹴ることすら難しいシーンが増えたのではないかということではないでしょうか。

3 どうすればいいのだろうか?(私見)

※ここからは私見100パーセントなので、苦手な方は見ないことをお勧めします。

以上のことから、カウンターについて。特にロングカウンターについて、やり方を変える必要があると思います。現状の矢野選手頼みと思われるのは、おそらく、奪取後に蹴りだすのも精一杯なのに、無理に蹴っているのだと思われます。

ただ、田坂監督の起用方法やコメントなどから、繋ぐことを捨てていることはわかります。ならつながなくてもいいから、奪取後、蹴りやすいように、矢野選手が準備できるような少しのパス交換ができるようになることが大事かなと思います。

今のサッカーは少なくとも、昨年と比べたらスタッツからも大きく質が落ちていると思います。それは果たして明本選手がいないからでしょうか?私はそうは思いません。単純に昨年に変化を加えず、まったく同じサッカーで、厳しく言いますが、進歩をさせず停滞を選んだことが原因だと思うし、監督三年目でこうなら、当然対策されます。

ただ対策されるような型のある強いチームだということなんです。それこそ、鹿島戦なんかはよくやったとか差は縮まったとか見ましたが、私は鹿島を食えると思ってました。みなさんはどうでしたか?

栃木は弱者じゃなく強者だし、いい選手もそろってます。だからこそ上を目指してほしいし、進化できると思います。

栃木ファンの戯言ですが、ここまでお付き合いしていただいた方、ありがとうございました。

では今回はこの辺りで


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