恋の新入社員
この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。
入社して…
こんにちは!私は新入社員のOL知里です!
大丈夫かなあ?私どんくさいし、理解されない事多いし。でもただ前に進むしかない!頑張るぞ!
桜が咲いているのも横目で、人生初の満員電車での通勤もして会社に向かいます。
私の部署は本当に女の子ばかりで、グループで仕事をします。会社も新システムで、研修でもいろいろ教えられてついていくのに必死です。日々走り回っていて、人間関係も気を遣って疲れてしまいます。
もう目の前しか見えていなくて、一番幸せな時間は夜寝る瞬間です。
年が近いいとことバッタリ出会った時、そんな話をしたら、
「わかるー。」
と一緒に盛り上がってくれました。
でも、寝れるし食べれるってことは元気な証拠だね!頑張るぞ!
気が付いたら
やはりやらかしました私。無意識化で絶対やってはいけないミスをしたり、ミスを連発してしまったり。
よく首にならなかったわというレベルです。
やはり相変わらず目の前の事しか見えていなくてあまり良くないなあ、この状況。
その瞬間私の視界に神様が4人入りました。
全員顔が小さくてスレンダーでスーツがきまっていて爽やかな男子4人です。アイドルグループかと目を疑いました。
適当に名前をつけました。
猫顔で澄んだ瞳でぷっくりした唇を持つ薄茶の髪の彼はレンさん
少し長髪でサラサラの黒髪で、切れ長な瞳をしているのがナナさん
この2人は群れを抜いてカッコよかったです。
一番おぼこくて黒髪で大きな瞳がくりくり動く瞳が印象的なヒーローさん
年の割に落ち着いていて少し髪が長めで敬語が似合う眼鏡をかけたAさん
本当の名前は知りません。
彼らは新入社員で各部署で研修を受けていたそうです。
しばらくは私たちの部署に居ます。
行動は別々だけど、よく食堂でも4人でご飯を食べていたり、休憩時間も楽しそうにロッカールームや喫茶コーナーのソファーでくつろいでいてカッコよくて可愛くて癒されました。
私にもようやく周りを見る余裕が出来てきたかな?
彼ら、2週間ほど私たちの部署に居たかな?
なんと、何度かすれ違った時に挨拶されました。
胸きゅん!です。
遠くから眺めているだけでも十分だったのに。
声をかけて連絡先を聞く、そんな事は出来ませんでした。
でも眼福で、癒されて毎日支えてもらっていました。
研修や仕事、人間関係に対して前向きになれたことに私は感謝しました。
彼らが居なくなる頃には私も仕事に慣れて、お陰様で職場に溶け込むことが出来て、それが大きな自信になりました。
もうそれからというものあの4人には会う事が無かったけれど、皆元気にやっているのかな?
本当に感謝しかありません。ありがとうございました。
いつか会いたいなあ。そしてデートとか…ってそれはいかんか。
どこの誰かも分からんのに。それにもしかしたらもう全員彼女さんがいるかも知れんやんか。
でも、でも、ご縁があればまた会えると信じて、筆をおく事にします。
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