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4月からの新しい体験~体幹を鍛えて健康増進~

腰椎椎間板ヘルニアを患ったときに、筋肉の重要性を強く意識した。
手術をしないで何とか治せたものの、発症前の完璧な状態ではない。
ジャンプすると今でも腰が痛み、思いっきり飛び上がることができない。
縄跳びやラジオ体操の両脚とびは着地をふんわりとする必要がある。
足指先を動かすことには何も不自由ないが、常に枯葉が挟まっているような感覚が残っている。

少しずつはよくなっているけれど、この違和感を抱えて何年かかるのか。
医者は気長に腰に負担がかからないように生活していれば治る可能性はあるといっていた。が、年齢を考えればそんなに悠長に構えてはいられない。
負担がかからないようにと消極的になっていていいのか。
無理は禁物だけれど、もっと積極的に違和感をなくすべく筋トレになりそうなことを始めることにした。

3月はスポーツジムだけでなく、カルチャーセンターや公民館などでも無料の体験教室みたいなものを開いていた。
その中で思った以上にインナーマッスルを意識できたのがピラティス。
椎間板ヘルニアの痛みは体の中心から発していた。
一度の体験だけでは効果のほどがわからないので、4月から3ヵ月だけつづけてみることにした。

ピラティスの呼吸は胸式呼吸であることに驚いた。
ヨガに似ていると思ったので、てっきり腹式呼吸だと思い込んでいた。
椎間板ヘルニアを自力で治しているときも、腹式呼吸することで治り具合を図っていた。なぜ胸式なのか不思議だったので少し調べてみた。

交感神経を優位にする
腹式呼吸がリラックスする副交感神経が優位になるのに対し、
胸式呼吸は酸素を一気に取り込むことができ、交感神経が優位になる。
リラックスしたいときには不向きだが、筋肉を鍛える、ピラティスの際には、交感神経を優位にし、筋肉を緊張させることが大切。
ラジオ体操で、両手を拡げ、胸を開いて大きく息を吸い込む動きがあるが、あれが胸式呼吸のイメージ。交感神経が優位になるので、頭がスッキリし朝の目覚めにも最適だ。

インナーマッスルを鍛える
胸式呼吸は腹横筋という脊柱や骨盤を両側から包むように位置し、
背骨や骨盤を支えている筋肉なので、これらの骨を正常な位置に戻し、
周りのインナーマッスルを鍛えることもできる。
胸を前後左右に広げる胸式呼吸では、胸を構成している関節(肋骨、胸骨、背骨)の動きがよくなる。関節の動きがよくなった状態で、ピラティスの
姿勢矯正などの動きをすれば効果が上がる。

血流アップ
呼吸を意識して行うと肋骨が開き、肩まわりの筋肉が動く。
胸や肩、背中の筋肉も動くため、肩こりなどの改善につながり、
血流や代謝がアップする。胸式呼吸を身につけると基礎代謝もアップすることになる。消費エネルギー量が増えるため、ダイエット効果も期待できるという。

体の軸を安定させる
意識して横隔膜を動かした呼吸を行うと、体幹である横隔膜が鍛えられ、
体幹を鍛えることで身体の軸が安定する。
ピラティスではどのエクササイズを行うときも、
エロンゲーションなくして成立しないことを肝に銘じる。
呼吸で胸郭を広げると、空気が入って拡張する。
それは、下向きの重力に打ち勝つということ。

「胸式呼吸は浅い」=「体に悪い」というイメージがあったが違った。
怒りや緊張などで心が乱れた場合には、酸素不足になるが、そのような場合にも胸式呼吸で一気に大量の酸素を取り込む必要があるのだ。
心を腹式呼吸でリラックスさせる余裕がない場合、体が自然に切り替えて胸式呼吸で生命を維持している。

過緊張で自律神経のバランスが乱れてしまうと自律神経失調症などになる危険があるので、意識的に腹式呼吸を行い、副交感神経を優位にし、心を落ち着かせるので「腹式呼吸は体にいい」といわれるのだろう。

自分の意志で呼吸法を使い分けることができれば、筋肉を鍛えるだけでなく心をコントロールできるということにも繋がるのではなかと、その効果に期待して、4月からのエクササイズを楽しみたい。


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