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黙ってするドライブ、それは黙ドラ。

ぶり返した5日目。

剥がしている時もずっとおでこに冷えピタがある気がするので、何度もおでこを触って確認してしまう。

頑張りきれなかった自然治癒力、どんまいおつかれした。

昨夜に熱のぶり返しがあってから、今日は昼間も微熱あり。
これはもしや、一度回復してからの重症化パターンでは…と思ったら夜も眠れなかったし、ずっと衰えなかった食欲がなんとなくなった。
3年も経てば、すっかりコロナ耳年増。
怖い情報は頭に残りやすかった。

昨日夫が買ってきてくれたかぼちゃプリンも、冷蔵庫のどセンターで出番待ち。
開けるたびに猛烈アピールしてくるけど、あんなにすきなセブンのかぼちゃプリンが食べたくないなんて…と落ち込む。

出来れば自力で治したかった…でももうお手上げ。降参です。
諦めて、持病でかかっている病院に電話をして、発熱外来の予約が取れた。

先生ったらわたしが席につくなり「ついにきちゃったかなぁ?うひうひ」みたいなテンションで、「えっ」となる。

どうしても鼻をぐりっとする検査はやりたくなくて、ごねたけど、普通にやられた。
最初左で、あれ?つまってる?となり右へ。
両方やんのかーい。
長い綿棒突っ込んだまま10数えられているその姿、誰かドローンで壮大に撮影してくれないか。
見えてないけどたぶん、すごい撮れ高。

一度診察室を出ると、前の人が、コロナ療養の説明を受けていた。
同じ空間に…と思ったら息がうまくできなくて咳き込んだ。

少し待ち、結果が出ると診察室へ。

「星野さん、セーフ!」ってうれしそうな先生。
セーフなのはうれしかった、でも免疫獲得出来なかったのが残念…なんて思ったらダメなんだけど。

パルスオキシメーターや、胸の音には異常なさそうということで、咳は喉から来るものでしょうということ。

発症してから日数が経っていることでおそらく、ウイルスの増殖からの発熱ではなく喉の炎症から来る熱ではないかと。
熱が出てる時は出しといた方がいい、という。

解熱剤飲んだら、せっかく戦っているのにいい武器を降ろさせるということなんだよ?と某国で起こっていることに例えてきて少し嫌な気持ちになる。

んなこと言ったってふらふらでしたから、例え37.9℃でも。解熱したくなる。

コロナ陰性とわかったら、先生が急にスイッチが入り色々と話をしてくる。
でもわたしは、早くここから出してくれとしか思っていなかった。

この5日間色々あったけど、コロナでなくてよかった。
症状が出てからは体調もすぐれずにもちろん家から出ていないけど、その前に周りの人にうつしていたらどうしようという不安がずっとあった。

予約しているのにも関わらず診察が終わって薬をもらうまでにだいぶ時間が経ってしまったけど、陰性でしたと連絡をしたら夫が車の窓を全開にしてお迎えに来てくれた。
今日は気温が高い方だったから、風邪が気持ちよかった。

退勤時間に重なって、歩いた方が早かったくらい時間がかかってしまったけど、渋滞した家までの道のりをしばし無言でドライブ。
令和の時代のトレンド、黙ドラだ。

黄色くなったいちょうの木は、足元にきれいな絨毯を敷いていた。
寝込んでいた時間はほんの少しだと思っていたのに、季節が変わっている。

歴史となって語り継がれるような時代を、今日もなんとかかんとかごまかしながら生きていた。

病院に行って気持ちが楽になったら、かぼちゃプリンが食べたくなった。
興奮して熱が上がらないように、少し冷静に。

病は気から。
かぼちゃプリンがおいしかったからもう大丈夫。

シャバの空気がうまかった、1122いい夫婦の日。
夫はチャーハンと豆腐とたまごのスープを作ってくれた。あの日誓ったのはこういうことか。

病める時も健やかなる時も、いつもありがとう。

優しくそっと背中を押していただけたら、歩んできた道がムダじゃなかったことを再確認できます。頂いたサポートは、文字にして大切にnoteの中に綴ってゆきたいと思っております。